ありがとうのサイン
昨日の夜、自転車に乗っていた時のことです。
明るい街道から住宅街の細道に入り、街灯が減って暗くなったところで、後ろからのライトに気が付きました。
(車が来てる)と思ったので、道路の左側すれすれによりました。

車が2台ギリギリすれ違えるくらいの道幅なので、普通はこれで車は追い越していくものですが、その車は後ろを保ったままで、私の速度に合わせて減速しています。

(自転車を脅かさないよう、気を遣ってくれているんだな)と思いました。
ゆるい曲線を描いている道の、カーブのところで思い切り左によって、先に行くよう促します。

そこで、後ろの車はゆっくり私を追い越しました。
夜の細道で車に追い越される、少し怖いストレスがなく、すがすがしい気持ちでペダルを踏み込み、その車の後に続きます。

あとは、速度の違いでどんどんこの車から離されていくだけ。
なので、気兼ねなく加速しようとしましたが、カーブがなくなったところで、さっきの車が急ブレーキをかけたので、私も慌てて減速して止まりました。

(どうしたんだろう)と思って見ると、対向車が来ていました。
その対向車は、ほぼ斜めに道を遮って、前の車の行く手を阻んでいます。
悠々と道の真ん中を走ってきて、慌てて左によけようとしたようです。

狭い道で向かい合って止まる2台の車。その後ろにいる私。
ハッと気が付きました。
(斜めになっている対向車は、バックしづらいかも)

となると、私の前の車がバックして、対向車とのスペースを作らないといけません。
となると、まずは私がバックしないと、車も下がれないんですね。

というわけで、えっちらおっちら下がりました。
足がぎりぎり地面に着く高さなので、ちょっとふらふらしながら。
それに合わせて、前の車もジリジリ下がってきます。
対向車は少しずつ体勢を立て直します。
車同士平行になるまでに、意外に下がらなくてはならず、(まだ?もっと?)と思いながらよろよろとバックしました。

そうしてようやく通れるようになった二台の車。
なのに対向車は、何の挨拶もなくブォ〜ッとアクセルを踏んで、私の横を走り去っていきました。
もう、きみが迷惑かけたのにー!

さっきの道の譲り合いでのほのぼのした気持ちが消えそうになりながら、前の車に続いて私も走り出した時のことです。

前の車が、チカ、チカとサンキューハザードを出してくれました。
わあ、ありがとうって言ってくれてる〜!

自動車同士ではよくやることですが、自転車に乗っている時にやってもらったのは、初めてのこと。
自転車の私に気を遣ってもらって、感激しました。
2回点滅、ありがとうのサイン〜♪
5回点滅じゃなくても、好きになっちゃうわ〜!(←わかる人が減っている?)

お返しに、めったに見せないとびきりの微笑み返しをしましたが、あたりは暗く、自転車のライトは下についているため、私がどんなにとっておきの笑顔をしても、闇の中に紛れて見られなかったことでしょう…。
グーサインでもするんだったわ〜。あるいはウイリーとか。(迷惑)

自動車からすると、自転車は危険な乗り物。
それをわかっているので、できるだけ迷惑にならないようにしていますが、それでも極端に幅寄せされて、嫌な気持ちになることもあります。
蒸し暑く、不快指数の高い夜でしたが、とてもさわやかな気分になれました。

この日の教訓:ありがとうはきちんと伝えよう!
画像は、ハザードランプとは関係ありませんが、車のCMで印象的だった「空色のクラウン」。
あの断崖はどこなんでしょうね?アイルランドかな?
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目の前で人が倒れたら
今朝、電車に乗っていたら、突然「バシッ!」と、何かが床に落ちた大きな音がしました。
長い楽器か、スポーツの道具か。
大丈夫かなと目を向けると、人が仰向けに倒れていました。
まさか人とは思わなかったので、驚きました。
周りの人も、全員驚いて、注目しています。

ただ、こうなった時にどうすればいいのかわからず、誰もが固まって、車窓の景色だけがガタンゴトンと変わっていきました。

倒れたのは、大学生くらいの女性。
倒れたままの格好で、ピクリとも動きません。
半目を開け、今にも泡を吹きそうな顔をしています。

周りに立っていたのは、ほとんど男性だったため、手を出すに出せない様子でした。

これは私が動かなくては。
しゃがみこんで「大丈夫ですか?」と語りかけましたが、全く反応しません。
痙攣はしていないので、てんかんではなさそうです。

上体を起こしたいけれど、こういう時、頭を動かしていいものか?
脈を取るべきか?でも呼吸はしているし、取ったところで、素人の私になにがわかるんだろう?

結局手を出せずに、困って辺りを見回します。
車両内の緊急ボタンがないかと思って探しましたが、ざっと見た限りでは、ありませんでした。
そういえばあれってどこにあったかしら?

それ以上何もできず、(次の駅で駅員さんを呼ぼう)と思ってそばにいました。
ただ、駅に着いてドアが開くと、乗降者に倒れている人が踏まれるなどの危険があります。でもこの人から離れずに、停車中の短い時間内で、長いホームのどこかにいる駅員、もしくは先頭車両にいる車掌を呼ぶのは難しいことです。
さあ、どう動くべきか。

駅に着き、ドアが開きました。
私は、ドアの入り口に立ち、入ってくる乗客の流れから女性をかばいつつ、ホームの駅員を探しました。

すると、私の隣にも、キャリーを盾にしてバリケードを作る男性がいました。
また、さっとホームに走り出た人が、駅員を連れて戻ってきました。
その時には、男性が4人がかりで女性をホームに運び出していました。

動かずに見ていた周りの人たちもみんな、「駅に着いたらこうしよう」と思っていたんですね。
誰も何も言っていないのに、すばらしい連係プレーがありました。

駅員が無線でほかの駅員を呼び、担架が運ばれてきたところで、ドアが閉まり、電車は発車しました。
すべてが効率的に運び、電車の遅れも、1〜2分で済んだと思います。

もう大丈夫でしょう。
ほっとしたら、ちょっと涙が出ました。
思うように動けなかった自分が、ふがいなかったからです。

映画『世界の中心で、愛をさけぶ』のワンシーン、病気の彼女を抱えて「助けて下さい」と叫ぶ、何もできない主人公の気分でした。

突然バタンと転倒する場面に遭遇したのは、これで3度目。
最初はメイクルームにいる時に友人が、次はやはり電車の中で見知らぬ女性が。
たまたまかもしれませんが、いつも決まって、倒れるのは20代くらいの女性です。
そして、何も言わずに無言で仰向けに倒れます。

おそらく失神なんですが、倒れた友人は、全く記憶がなかったそうです。
しばらく横になって安静にしていれば、元気になるのですが、突然倒れるので、周りのフォローが必要です。

3回あったんですから、おそらくこれからもあるでしょう。
次のために、どう動くべきかを考えておかなくては。
ということで、今後のためのメモです。
 
〜 目の前で人が倒れたら 〜
<1> 意識の有無の確認
→患者さんに近づき「大丈夫ですか? 分かりますか?」と声をかける。
→肩や腕を叩く。

意識がない・朦朧としている・重篤な症状・事件や事故の場合
→すぐに救急車(119番)[駅員]を要請する。

息苦しそう→喉元のボタンやネクタイ、ベルトなどを外し、体勢を楽にする。
患者を素人判断で下手に動かすのは危険。よほど危険な場所でなければその場に寝かせ、救急車[駅員]を待つ。

<2> 呼吸と脈拍確認
→呼吸があるか否か。姿勢を低くし、胸とお腹の動きを確認する。

呼吸をしていない→ゝて山諒檗△垢阿某澗.泪奪機璽犬鮖呂瓩襦平看拂篁澹紊4分間が生死を左右する)。
⊆囲の人に、救急車を呼んでもらう。
6瓩にAEDがあれば取りに行ってもらう。
さ澣渕屐覆△譴AED)を待つ間→ひたすら心臓マッサージを行う。
胸の中心部に両手を当て真下に向かって圧迫する胸が5cm以上沈む位、強く押す。テンポよくポンポンと。
AEDが到着したら音声ガイドに従って使用する。

意識がある場合→患者さんを安全な場所に移動させる。
自力で動けないようであれば周囲の人の助けを求める。1人だけで運ぶのは大変危険。

発作のある持病持ちの方→自己判断ができるので、本人に任せて大丈夫。
フラついているなど、少しでも異常がみられる→病院への受診を勧める。

原因が分からない場合→安全な日陰の場所でしっかり休養をとらせる。
頭痛、フラつき、手の痺れなどを訴える場合→脳梗塞などの可能性あり。たとえ意識があってもすぐに救急車を呼ぶ。

● 一人で対処せず回りの人にヘルプを求める
● 周りに人がいない時には119番し、携帯電話で救急隊から直接指示を仰ぐ。
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自分は意識を失って倒れたことはありませんが、貧血が持病で、立ちくらみはしょっちゅうなので、いつどうなるかわかりません。
日ごろ、気を付けることとしては、普段の生活習慣でしょうか。
実は今回、ほかにもあると気が付きました。

今日の女性は、目がパッチリ見える黒い縁取りアイメイクをしており、倒れて半目になった時には、これが相当怖い顔になりました。
正直、ホラーハウスの幽霊のような顔になっていたんです!
さらに、格好もちょっとグランジ系だったので、(麻薬とかやってたりして?)とちらりと思ってしまいました。
正直、声をかけるのがちょっと怖かったです!

第一印象は、倒れた時でも大事。
周りの人をこわがらせ、救助の手をためらわせないためにも、メイクには気をつけなくちゃいけませんね!

誰だって、いつ突然倒れるかわからないもの。
まずは、きちんと対応できるようにしておきたいと思います。
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小鳥かひよこかタマちゃんか
今日、大学受験をしてきた知人と会いました。
「どうだった?」と聞くと、「一応、解答欄は全部埋めた」とのこと。
「それより、試験会場でびっくりしたことがあってさ」

「試験会場でのハプニングっていったら、カンニング?」
「ブー」
「じゃあ、ヒアリングの音が聞こえなかった」
「違うよ」
「鳥が迷い込んだ」
「ブブー」
「人が迷い込んだ」
「なんだそれ」

いろいろ言ってみましたが、当たりません。
「正解は、受験生の一人が、太ももが太すぎて椅子に座れなかった」
ええ〜っ!?
そんなことあるんですか!
がっしりしてはいるものの、全く太っていなかったというその男子学生は、机の下に太ももを収めきれなくて椅子を引けず、大学側も周りの受験生も唖然としたそうな。
会場中の視線に耐えかねたのか、本人は「自転車をやっているんで」と自らみんなに説明をしたそうな。
立って受験はムリだしね!ということで、その学生だけ、別室に移動して受験することとなったそうです。

大学ですから、小学校のあの机と椅子サイズではないでしょう。
「工学部だから、受験生はほとんど男だった」そうです。
「欧米人っぽい学生もいたけど、普通に座っていた」そうです。
どれほどすごい太ももなんでしょうね。
AO入試だったら、一発合格できるかも。

帰り道、「チョコ食べる?」と聞かれました。
「うん」と言うと、かばんから包みを取り出して、くるくるほどいていきます。
(バレンタインのチョコじゃない?)と思いましたが、臆することなくチョコレートの箱を開けて「どうぞ」と差し出してくれました。

(いいのかな)と思いながらも「じゃあ、このアザラシをいただきます」と取り出すと、プッと吹かれました。
「アザラシ!それ小鳥だよ!」
そう言われて見返しましたが、やっぱりアザラシにしか見えません。
「卵を抱いてる小鳥!」
「波乗りしてるタマちゃん!」
「タマちゃんって?」
10代にタマちゃんは通じないのね・・・。

駅のホームでそのやりとりをしていたら、隣にいたおばさま2人が覗きこんで「黄色いから東京ひよこじゃない?」と言って、去って行きました。
「ほらー、小鳥じゃん」と受験生。
確かにひよこは小鳥・・・ぐぐぐ。

皆さんの目にはどう見えますか?
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幻のグルメポイント
同じ体験をされた方も多いかもしれませんが…

先日、ホットペッパーグルメからポイントプレゼントメールが届きました。
開けてみると、こ〜んなにポイントが!
ええっ、うそでしょ!?










見慣れないほどのケタ数。
数えてみました。いち、じゅう、ひゃく・・・
えええー!?

もう明日からは、一生食べ物の心配をしなくていいのね・・・!
この前、伏見稲荷にお参りに行った御利益かしら?
ところで、これって1点1円換算でよかったっけ?
もしかしたら、1銭とか1サンチームとかだったりして。

でも、このワクドキ状態は、すぐに収まりました。
自分の所持ポイントを調べてみたら、1000点ちょっとしかありませんでした。

あっという間の現実〜。
さっきのは、1ウォン換算だったのかしら(まだ言ってる)。

その日のうちに、ホットペッパーグルメから「間違いです」とお詫びメールが届きました。
やっぱりね〜、残念!
しかも、このポイントって、利用できるのは今月中。一生じゃなかった〜。
億単位でもらったところで、のこり半月で食い倒れできる分なんて、たかがしれています。

まあまあ、そんなポイントに関係なく、食べる機会が続く年末時期にが近づいてきましたね。
暴飲暴食しない程度に、おいしいものを楽しく食べていきたいです。
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最寄の交番に行った話
いつも身近にあって、あるのが当たり前だと思っている交番。
日本独自のものだと、大きくなってから知りました。
交番制度を取り入れてから、治安がぐんとよくなった国もあるんだそう。
地域に根ざした警察ですからね。

といっても、普段そうそう利用する場所でもありません。
私が交番を使うのは、決まって道に迷っているとき。
だから、見知らぬ場所の交番にはよくよくお世話になりますが、逆に近所の交番にはまったく縁がありません。

ところが昨日、最寄の交番に初めて足を踏み入れました。
道に迷ったからです・・・ってそれ記憶喪失!徘徊するにはちと早いから(!?)

実は、財布から運転免許証が無くなっているのに気づいたのです。
いつもあるはずの定位置に、ありません。
どこに行ったんでしょう?

免許証は使うとき以外はその存在を忘れています。
そしてめったに車は運転しません。
つまりほとんどいつも持ち歩いていることを忘れています。
最後に使ったのは、先月レンタサイクルしたときかなあ。
その後の一ヶ月間、どうなっていたのかさっぱり思い出せません。

財布も長らく使っているため、免許証を差し込んでいる場所が少しゆるくなってきています。
買い物のときなどにうっかり落ちたんだったら、どうしよう。
それならまだしも、悪意のある人にすられたんだったりしたら。

最近巷を騒がせている、友人を殺害してパスポートを偽造した事件が頭をかすめます。
気づかずにいるうちに、知らないところで誰かが私になりすまして、海外逃亡していたら、どうしよう!

ということで、交番に行くことにしました。
いつも前を通っているところでも、中に入るときにはちょっと緊張します。
ガラス戸なので、外からは丸見え。通りがかりる人はほぼ全員、中を見ていくんだな〜とわかります。

おまわりさんに「免許証を落としたかもしれなくて」と話したら、名前で調べてくれました。
巡査「拾得届けは出ていないようです」
私「そうですか・・・」(じゃあ遺失届けを出すのかな)
巡査「家でもう一度よく探してみてください」
私「は?」

遺失届けを出していたら、その期間に悪用されても大丈夫、と言うようなことをネットで読んでいたので(とにかく書類を出そう)と思っていた私は、拍子抜け。
でも、おまわりさんは「届けが出ていないから再度探して」と同じことを繰り返します。
「もし免許証が届けられたら、連絡をいただけるものでしょうか?」
「うーん、どうでしょうね」
「は?」またもやびっくり。

だって、免許証を交付したのはあなたがた警察。すべてのデータを保管しているはずなのに!と思いましたが、
「もちろん連絡を取ろうとはしますが、免許証には電話番号が記載されていないので、結局104で探すことになるんですよ」とのこと。
えー、オドロキ!
私の番号は、104では探せないので、もうこの段階で望みは途絶えます。

交番に行きさえすれば、何とかなると思っていたら、何にもなりませんでした!
うなだれて帰宅し、うだうだと再度探します。
ウシジマくんや笑うせえるすまんがやってきたらどうしよう。(ふたつの区別がついていない)
でも、免許証の自分の写真が気に入っていないから、再交付してもらうのもありかも。

そんなこんなと考えながらごそごそと探していたら、不意に見つかりました〜!
あったんです〜!
この前の関西旅行のときに使った財布に入れたままでした。
おろしたてでまだ馴染んでいない、きつきつの革パースで、カードを中に残していたことに気がつかなかったのです。
なめられたら無効ぜよ!
よかった〜!
ということで、事なきを得て、交番に再び行く必要はなくなりました。
おまわりさんには、道を聞く以外にはあまりお世話にならないのがよさそうですね。
相変わらず写真は気に入りませんが、それでも大切な免許証。
この際ブサ顔でもオッケー!許ーす!と、紛失しかけた免許証を毎日チェックしています。(いまのところはね。)
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階段から自転車ごと落ちました
iPodを線路に落としたよりも前の話になります。
先日書いた、右腕のしびれは、少しずつ落ち着きつつあります。
身体は着々と快方に向かっている・・・と報告したいところですが、その後ふたたび右腕を負傷してしまいました。
派手に転んでしまったのです。
自転車で。階段スロープから。

10日ほど前のことになります。
近所の寺社めぐりをしようと思いましたが、自分の自転車はパンク中。
前日の夜、実家から母の自転車を借りて乗ってきました。
完全なママチャリで、安定感がありますが、棒型ハンドルに慣れている私は、V字ハンドルはぐらぐら動かしがち。
気をつけてはいたんですが・・・。

帰る途中、ちょっとした階段坂があります。
10段くらいの階段で、両脇がスロープになっています。
みんな、登りは自転車やバイクを引いていきますが、下りは乗ったまま、降りていく人もいます。

実は転倒事故が多い場所で、母の友人もここで転んだことがあるとのこと。
私も、転んでバイクを起こしている人を何度か見たことがあります。
というか私自身、すでに転んだことがあります。
でもそのときは、乗り慣れた自分の自転車だったせいか、降りきったところでバランスを崩したためか、ほんの軽い擦り傷程度で済みました。
もうやらないと思っていたんですが、この世に絶対ってないんでしたね〜。(遠い目)

自転車を引いて降りるのが正しい通り方だと思いますが、事故が続いたせいか、スロープが前より緩やかな傾斜に作り直されました。
特に注意表示もなく、ますますみんな乗ったまま下るようになっているのです。

今回は、完全に自分の不注意だったとしか言えません。
自分の自転車よりもどっしりしているので、大丈夫だろうと思いましたが、スロープの途中で変に力みすぎて、ハンドルを動かしすぎたのか、タイヤがスロープから階段の方へ流れてしまいました。

腕の力で戻せるかと思いましたが、なまじ車体が重いためにコントロールがきかず、ガタガタの階段にタイヤがつかえ、重力を受けて、前のめりに倒れてしまいました。
両手はハンドルを握ったまま、せめて頭から落ちないようにして、身体の右側から落ちました。
「顔はやめな、ボディ、ボディ」ですからね。

ショックと痛みですぐに動けなかったところ、周りの人たちが「大丈夫ですか」「これは大変だ」と駆け寄ってきて、親切にも自転車と私を起こしてくれました。
口々に心配してもらいましたが、申し訳なさと恥ずかしさで、「ありがとうございます、大丈夫です、すみません」の3つしか繰り返せません。
自転車のハンドルを持ち、立ち上がって頭を下げると、みんな「お気をつけて」と言って、それぞれ歩いていきました。

見たところ、右手の指の関節をすりむいています。
もう家も近かったので、血が流れ出さないうちに帰りました。
右ひざも痛かったので、家で着替えをすると、ひざからドクドク血が出ていました。
どうりでひりひりしたはずです。

転んだ直後は、それほどダメージを受けた気はしませんでしたが、かなりの衝撃があったようです。
すりむいたところから血があふれ出し、血止めをしているうちに腫れ上がり、指は赤・黄・青の内出血でどす黒い感じになっています。
ケガの画像は、あまり大きいと不快なので小さくしたら、指の傷や腫れ具合がわからなくなってしまいました。
これが自分の身体なんて、こわいわ〜。
とっさに(こんな指では『ポッケリーニのメヌエット』のトリルが弾けない)と思いました。

それよりもヒヤッとしたのが、上着を脱ぐときに、肩に違和感を感じたことでした。
見たところ何の外傷もありませんが、ばんざいができないのです。
右腕が上がりません。
こ、これが五十肩というものでしょうか?

お医者さんには「五十肩ではなく、筋にストレスがかかった状態。しばらくは無理に動かそうとせず、そのままにしておくこと」と言われました。
普段、軽い肩こりなどは水中であらかた治りますが、傷口がふさがるまではプールに入ることを控えたため、肩の調子はすぐには直りません。
一週間プール断ちをしていると、気持ちも鬱々としてきます。
自転車でムチウチになったという人の話もちらほら聞くので、暗くなってしまいます。

完全に治るまでは時間がかかりそうなこの話を、日記に書くのはどうしよう〜と思っていたところに、友人K氏から「入院なう」と病院からの写真が届きました。
重い荷物を持っている時にマンションの階段を踏み外して、右腕を骨折してしまったんだそうです。

「私も自転車で階段から落ちて、右腕右膝負傷中」と伝えると
「自転車で階段から?BMXとかマウンテンバイク?」と聞かれました。
頭にX-TRAILのCMがよぎります。
いえ、そんなアクロバティックなスポーツじゃなくて、単なるママチャリで・・・。
BMXほしいけど〜。

不謹慎な話ですが、ほかにも負傷した仲間がいたので、へこんでいた気持ちがなんだかちょっと勇気付けられました。
お互いに、早い回復を心掛けたいものです。
肩は、日を置くにつれ、少しずつほぐれてきました。
ばんざいもハイタッチもできるなんて、ありがたや〜。
ようやく傷口が固まったので、プール復帰も果たしました。
水の中だと、ストレッチもしやすいわ。
あとは高濃度酸素カプセルかしら〜。

出血負傷していましたが、翌日の自転車寺社めぐりは予定通り行いました。
どういうわけか、ここのところ寺社めぐりの際にケガすることが多いです。
前には横浜総鎮守の神社を参拝した直後、境内で転んで右手を負傷したし。
(まだ傷は完治せず)
お祈りしているのに、なぜかしら・・・
やっぱり巡礼とは修行なのね、ううむ。

ほかにも火にかけた鍋のふちにうっかり右手が触れてしまって水泡を作るなど、身体の右半分ばかり怪我をしています。
身体の右半分の健康を守ってくれる神様がどこかにいないかしら。すぐお詣りに行くのに!
最近ではおびんずる様を見かけると、右手右足をめっちゃさすっています。
そんな五十肩のような「傷だらけの青春」を過ごしている、巡礼の春。
まさに迷走中ですね。明日はどっちだ...?
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線路に落としたiPod touch
土曜日の夜、電車が最寄り駅に着いて降りようとした時のことです。
音楽を聴いていた、iPodのイヤホンのコードが、何かに引っかかってしまいました。
振り向いて直そうとしましたが、ホームに下りる瞬間で、後ろから続いて人が来るため、すぐに止まれずにいたら、負荷がかかったコードが一瞬ピンと張ったかと思うと、右手の中のiPod touchが手から離れていきました。

両耳につけたイヤホンと、手の中のiPod touch、何かにひっかかったコード。
この3点の中で、一番支えられなかったのが、自分の手だったのです。
とっさのことでわけがわかりませんでしたが、急に手の中のものがなくなり、耳から下がったコードがぶらぶらしました。
足元を見ても落ちていません。
えっ、どこにいったの?

(線路に落ちたんだ!)と気づいて、頭の中が真っ白になりました。
(どうしよう、壊れたかも。今日撮ったばかりの写真が入っているのに!)
パニックを起こしそうになりましたが、人が降りきると、今度はホームの人々が車両内に入りだし、辺りは人の流れでごったがえしています。
ここで叫んだところで、誰もどうもできません。

ぐっとこらえて、電車とホームの隙間に目を向けました。
ここに落ちるなんて、なんというバッドタイミング。
人が大勢動いていたし、一瞬のことだったので、ものが落ちたことに気づいた人は誰もいなかったと思います。
私も、その瞬間を見たわけではありません。
手の中の感触がなくなって、初めてわかったのです。

とりあえずこの状況下で自分ができることは何もないため、人々の波に沿って、改札へと向かいました。
iPod touchをそのままにして、離れるのは、なかなか抵抗がありましたが、次の電車が来る前に行動を起こさなくてはなりません。
階段を下りながら、イヤホンコードを耳から外してバッグにしまいましたが、両手がぶるぶる震えて、ちゃんとバッグの中に入ったのか確かめる心の余裕はありませんでした。

走り出しそうになるのをこらえて駅員室に向かい、つとめて普通に
「すみません、線路に物を落としてしまいました」と伝えました。
iPod touchだと伝えたところで、駅員さんが2名出てきてくれて、一緒にホームへと向かいました。

さっきの電車は去ったあと。はやる心で、おそるおそる線路をのぞき込みます。
すると、ありました。私のiPodが。
見た感じ、壊れた形跡はありません。

一人の駅員さんに「あれです」と伝えると、その人が「ああ」と言い、ホームからマジックハンドのようなものを取り出してきたもう一人の人に伝えます。
その人も同じく「ああ」と言い、すぐに動かして取ってくれ、「どうぞ」と、マジックハンドから渡してくれました。
ああ、手元に戻ってきました。よかったわ。
「どうもありがとうございます」と二人に深々と頭を下げてお礼を言い、さっそく動作確認をしました。

まったく問題ありません。ケースの破損もなく、オンにするとさっきまで聴いていた曲の続きが流れます。
ネットも動き、写真もちゃんと撮れます。
ああ、安心したわ〜。

iPodは、ホームと電車の隙間からまっすぐ落ちたままの状態で、茶色い敷石の間に縦のままはさまっていました。
それで衝撃が少なかったのでしょうか。
逆に、ホームに落としたほうが、ダメージが大きかったかもしれません。

落とした直後は絶望の中にいましたが、運よく壊れなかったので、ほっとしました。
ホームで変に取り乱さなくてよかったです。そうしたところで何の実も結ばなかったし。

駅員さん、余計な仕事を増やしてしまいましたが、どうもありがとうございます。
きっとこの日の就業日誌に「線路より乗客のiPod touchを回収」と書かれたことでしょう。
6年前にもブログのトピックにしていますが(→「駅員さんの如意棒」)、子供の頃から、駅員さんのマジックハンドみたいなもの(拾得棒というらしい)に興味しんしんで、落し物を拾っている場面に出くわすと、気になって仕方がありませんでした。(といってもこれまで数えるほどしか見たことありません)
まさか、自分が取ってもらうことになるとは思っていませんでしたよ〜。
もういい大人なのに、とほほ。

子供の頃はちょっぴりあこがれていた(?)拾得棒ですが、実際に自分が取ってもらう身になると、不安でたまらなく、ハンドにワクワクするどころではなかったので、(遠くから見つめているほうが、夢があっていいものだわ〜)と思いました。
よい子は、拾得棒見たさにわざと線路に物を落としたりしないでね!
いつか、本当にお世話になるときが来るかもしれないから〜(ズーン)
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あれから3年
東日本大震災から3年がたちました。
あのすさまじい体験を忘れられることはなく、おそらく誰もがいつも頭のどこかに置いている、あの災害。
3年という月日が、長いのか短いのかわかりません。

誰もが、その人なりに励まし合いながらここまでやってきました。
時間がかかっても、みんなの努力で復興を進めていくことが大切だからです。

3.11が近づくにつれて、TVで震災特集番組を見ることが増えてきました。
「このあと津波の映像が入ります」ときちんとテロップが出るところに、TV局の配慮を感じます。
映しだされた津波のうねりを見るたびに、あの時の恐ろしさが蘇ってきます。

私は東京にいたため、津波の被害は受けていません。
ただ、映像で知るだけです。
それでも、想像できないほどのすさまじい光景に、観た人誰もがショックを受けた、あの自然の猛威。

東京でも震度5の巨大地震がおきました。
これまで体感したことがないほどのひどい揺れが延々と続き、船酔いしたように気持ちが悪くなりました。
外に避難した後にも余震があり、その後しばらくは、余震というには大きな揺れが頻繁に起こりました。

東北太平洋沿岸の被害は甚大で、たくさんの命が失われ、生き残った人も命の危険にさらされています。
日本中が心に傷を負いながら、人命救助のために動きました。
何かできる人は行動にして、何もできない人は祈りを捧げました。

3年たった今でも、津波の映像を見ると、涙が出てきてまともではいられなくなります。
あの時の恐怖や絶望など、いろいろなことが思い出されます。

津波を体験した人は、それどころではないと思います。
津波映像を見て、動悸や呼吸困難、痙攣を起こす人もいるそうです。
でも、たとえ津波に襲われなかったとしても、あの大揺れを経験した人たちはれっきとした被災者。
被災地のことの大きさに、つい自分の状態を忘れてしまいがちですが、やはり映像を見ると、当時の恐怖が引き出されて動揺するのは一緒。
たとえ命や身辺に被害がなかったとしても、あの時の恐怖は忘れられません。

そうした恐怖感覚を封じこんで「もっと深刻な被災者を助けないと」と救助に乗り出した人たちは大勢います。
それが何かのタイミングで、緊張が解けてブルーになってしまう人も多いでしょう。

私も、あの時は東北のことが気になって頭がいっぱいでした。
ショックで涙しか出ませんでした。
でも、友人がアメリカから「ひどい地震だったでしょう。だいじょうぶだった?」と、私めがけて心配してくれたことで、(遠くから見たら、私も被災者なんだ)と気がつきました。
心配する側ではなく、心配してもらう側になって、どこか無理をしていた肩の力が少し抜けました。

今回も、被災地の友人たちと、久しぶりに連絡を取りました。
みんな、それぞれに立ち上がり、なんとか前の生活に近い日々を送っているようです。

「あの日から三年だよ。
あったかいとこで美味しいもの食べて流れるトイレがあるって、天国だね。」

普通の生活が送れるありがたさ。
友人の誰もが、生活が一気に覆されたというのに、大変だと不満を口にすることもなく、感謝の言葉ばかり言ってくれます。
その強さに泣けてきます。

「思い出してくれてありがとう。」

そう感謝されました。
いつも思っていないわけではありませんが、つい日常に追われて、連絡も途絶えがち。
思いは態度で表さないと、伝わりませんね。
画像は、宮城県多賀城市の末の松山。
昔から「末の松山波越さじ」と和歌に詠まれ、友人の一人がここに逃げて津波の難を逃れた場所です。

今年の3.11当日は、ネットもTVも、震災情報が多すぎて、とても受け止めきれませんでした。
あの圧倒的な自然の破壊力を前にして、自分ができることは何もなさそうだと、絶望しそうになります。
でも私にできる確実なこともあって、それは例えば、避難所暮らしを体験した友人たちの心の支えになること。
実際には、私の方が心の支えになってもらっています。
友人たちが被災地で頑張っている様子に、私が元気をもらっているのです。
そして会いに行って、抱きしめること。
そうした身近なことから、広げていきたいと改めて思いました。

それぞれの場所でつらい体験をした私達ですが、自分の弱さを抱えながら、できることをして、みんなでこの長いトンネルを進んでいくしかないんだなと思います。
あれから3年。復興はまだ途中段階です。
これからも東北支援を続けていくためにも、心身タフであり続けなくてはなりません。
ただ、タフであり続けるためには、自分の弱さもきちんと見つめないと、無理が重なっていつか気持ちが折れてしまいます。

みんなも、つらい時には、自分を存分にいたわってあげてくださいね。
強いだけの人なんて、いないんですから。
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砂糖菓子の世界
先週末もまた、すごい雪でしたね。
金曜日から降り続けた雪。土曜日の朝、カーテンを開けると、雪は止んで雲の隙間からは青空が見えました。
(もう雪は降らないのね)と心も軽く身支度をします。

ただ、その明るい気持ちも駅まででした。
駅前には何人もの人が立ち尽くしています。
電光板を見ると「衝突事故のために、東横線は運休」と文字が流れています。
衝突事故?
改札には、ロープがかけられていました。
これまで電車が止まっても、ロープが張られているのは見たことがありません。
「完全封鎖」ということですね。

呆然と立ちすくみました。
先週末は、家でぬくぬく過ごしましたが、この日はボランティアで恵比寿に行く用があります。
遊びの用事なら、あきらめてキャンセルしそうですが、ボランティアだって立派な仕事。
行かねばなりません!たとえ電車が止まっていたって!

JR駅行きのバスの長い列にしばらく並んで、乗り込みました。バスはタイヤすべてにチェーンをしています。
この辺りではめったに見かけない光景です。
チェーンタイヤのゴロゴロとした揺れ、こわごわと動く車体。
雪国のバスに乗っているようです。

外は一面の銀世界。ああ、もうここは雪国だわ。
気が付くと、道路を走っているのは、ほとんどバスばかり。
休みの日にわざわざハードな雪道を運転しようとする普通車はほとんどないということでしょう。

車は少ないながら、人が大勢外に出ています。
みんな、家の前の雪かきをしています。
どの小道でも、誰かしら雪かきをしているところ。
いつの間にみんな、スノウショベルを揃えていたんでしょう。
冬に青森の親戚宅に向かっているような気になります。

車も人もすべてがゆっくり動くスロウワールド。
非現実的です。
地球が大きなデコレーションケーキになって、その砂糖菓子の世界に閉じ込められたような気になります。

長い時間をかけてバスがJRの駅に着いてから、電車を乗り継いで都内に行きました。
真っ白な六郷土手。夏の花火の時以来です。
この日の会場は、恵比寿駅から徒歩15分の場所。
都心の恵比寿だからといって、雪がないわけではありません。
パン屋さんや寿司屋さんの制服を着た人たちが、店の前の雪かきをしている横を通り(ちょっとシュール)、ふだんの倍近くかかって、ようやくたどり着きました。

これもう、東京の光景じゃありませんよね!
泡とかメレンゲならまだわかりますが、雪!

荒天のために参加者はかなり少なかったのですが、それでもやってきた人たちはきちんといて、滞り無くイベントは開催されました。
講師をしていただいた日舞の先生は、お着物!
この大雪の中を、裏がつるつるの履き物で!
たとえ車で来ても、外を歩かなくてはならない時もあったでしょう。プロですね。

東横線の衝突事故と聞いて、(鹿かな?熊かな?)と思っていたら、電車同士がぶつかったと、スタッフの人に教えてもらいました。
「東横線に動物はぶつからないでしょう!」と笑われましたが、今は伸びて遠くまで行くようになったし〜。
頭が中央線モードになっているのでしょうか。

新潟出身の人とお友達になりました。
雪の中で雪国の人に会うと、なぜか心強い気持ちになります。
でも「うちは海沿いだから、ほとんど雪が降らないんです〜。スキーは山形まで行かないといけないし」と言われました。

雪対策をしていなかったようで「家の前の雪かきをする道具がなくって、まな板を使おうかと思っちゃった」なんて言っていました!
その様子、ドジョウすくい・・・

「スノトレ持ってます?」と聞いたら、ひと呼吸置いて「懐かしい響き!小学生の頃は持ってた!」と言われました。
今は持っていないのね〜。
私はスノーブーツで来ました。
年に一度くらいしか履きませんが、その一日はとっても必要。
たとえほかの364日履かなくても、断捨離はできません。
ゴム長靴の人が通りすがりに「足が冷たくて凍えそう!」と言っているのが聞こえますが、私の足元はホカホカ。
手放せませんわ〜。

無事にイベントも終了し、恵比寿に戻って東横線でまっすぐ・・・と思いましたが、やっぱりまだ動いていませんでした。
横浜まで出ましたが、ルートがなく、結局元きた道を戻ってバスで帰りました。
往復5時間かかりました・・・東京は遠かった・・・

近くのスーパーの屋上駐車場には、雪が積もっていました。
この日は、朝から雪は止んでいたのに、タイヤの跡がまったくありません。
つまり、この日は一台も、車はここを通らなかったことになります。
みんな賢明です。

ここは、家の近くの秘密の階段。
普段からミステリアスで、見上げるたびにドキドキしていますが、雪が積もってさらに迫力が増していました。
ええ、もちろん行きませんでしたよ。本能が止めていますからね。

大雪の日は、家にこもって冬眠しているのが一番ですね。
でも外を歩いていたら、こんなおちゃめな雪だるまを見つけました。
ちょっとこれかわいい!
町の病院の前にありましたが、お医者さんが作ったのかしら?
雪だるまは外に出ないと会えないんですよね、うーん。
仕事は仕方がないにせよ、日々いかにその時を楽しめるか!ってとこでしょうね。
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電車のホームから落ちかけた人
今朝、JR御茶ノ水駅で電車を降りた時の話です。
最後尾車両のドアが開いて、降りようとしたら、ホームで乗車を待っていた年配の女性が、突然斜め前方向へと走りだしました。
(おや?)と思ったのは、その女性が、持っていたスーツケースから手を離していったからです。
ぽつんと置き去りにされるスーツケース。
どうしたんだろう、と女性を目で追うと、彼女はホームの端で、お年寄りの男性を背中から押さえていました。

その男性は、ホームから足を踏み外そうとしているところで、危険を察した近くのビジネスマンも、服を引っ張って動きを止めていました。
それでもなお進もうとする男性。かなり力があるようで、二人がかりで押さえても、まだ動こうとします。
私も止めなくては、と、彼らの方へ行こうとしますが、乗り降りのホームの乗客の波に押されて、なかなか近づけません。
中央線と総武線の乗り換えポイントの御茶ノ水駅ホームは、いつもごった返しているのです。

男性の両肩をしっかりとかかえた女性が、「どこへ行くんです?」と聞きました。
そのまま進むと、その人は線路に落ちて、打ちどころが悪ければ天国に行ってしまいます。
すると男性は「どこって、電車が来たから乗ろうとしてます」と言いました。

彼が後ろを振り向いたことで、その男性が色入り眼鏡で白い杖を持っていることがわかりました。
視覚障害者の方だったんです。
ホームには、視覚障害者用の黄色のパネルが貼られていますが、人が大勢いる出勤時間だと、パネルでドアの場所の確認をするのが難しくなるのかもしれません。

(自殺志願者ではなかった)とわかって、ほっとしました。
「電車の入り口は、こちらですよ」と、女性は両肩に手を置いたまま、その人の身体の向きを変えて、車内へと誘導していきました。

コートを押さえていたビジネスマンは手を離し、私も(もう手を貸す必要はなさそう)と思いました。
最後尾の車両でしたが、車掌さんはホーム上には出てきませんでした。
とっさのことで行動に移せなかったのか、状況を見て大丈夫だと判断したのでしょう。

ただ、男性を電車の中へ案内した女性は、自分が降りたところでドアが締まってしまい、結局その電車に乗ることができませんでした。
だって、ホームには、彼女のスーツケースが置きっぱなしでしたから。
私がスーツケースを車内に入れてあげられればよかったのですが、最初から彼女の側にいない限り、近くに寄れないほどの人の波でした。

とっさの判断で人を救ったその女性。すばらしい行為ですね。
​私もそういう事態に直面した時には、驚いてフリーズしないようにしたいものです。
あの女性に、幸せが訪れますように。

そして、救助の間、完全にほったらかしにされていたスーツケースを、こっそり持ち去る不届き者など誰もいない平和な日本って、すばらしいと思いました。
私も、人のスーツケースを掠め取らないようにしたいもので・・・って何言ってんの!?
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