キーファって誰だっけ?
ふと、どこかで覚えた言葉が浮かび上がってくる時って、ありますよね。
今日、道を歩きながら、なんとなく「キーファ」という名前が思い浮かびました。

この名前、私はどこかで知っています。でもどこだっただろう?
知り合いには、この名前の人はいません。
それ以外となると、面倒なことになります。

もはや知り合いではない、書籍かコミックか映画かTVで知った人物の名前になるからです。
世の中にある、数限りない物語の一つ一つに、大勢のキャラクターが登場しています。
その中から思い出すことって、できるかしら?

でも今は、PC検索すればよいので、すごく楽。
自分の記憶力に頼らなくても、なんとかなるのです。

さーて、キーファ、あなたはいったい誰だったかなー?
検索してみました。

出てきたのは、ドラクエのキャラクター。
このキーファばかりヒットしますが、私が探しているのは彼ではありません。
ドラクエやらないし、私の知っていたキーファは、赤い服は着ない気がします。

いくら検索しても、出てくるのはこのキーファばかり。
これはやっかいだわ。
メジャーな作品のキャラクターじゃないと、ネット社会でも出てこないことがあるからです。

うーん、別人となると、ますます気になってきます。
もう一度、じっくり考えてみることにしました。

どう記憶をたどっても、どこで出会った名前か、思い出せません。
でも、この名前の持ち主のイメージは、なんとなく覚えています。
主人公ではありません。
どんなキャラクターなのか思い出せないのに、なんとなく胸が痛むのは、嫌われ役か、孤独だったか、悲しい最期を遂げたのか、とにかく明るいキャラクターではなかったからではないかと思います。

うーん、なんとかして、キーファを思い出したいものだわ。
でも、膨大な人物が登場する群像劇の一人だったら、絶望的です。おそらく見つけ出せないでしょう。
『銀河英雄伝説』や『ガンダム』のキャラだったら、もう無理だわ。

人に聞いてみようかと思いますが、実はすごく変なキャラだったら、趣味を疑われそう。
キーファという名前も勘違いで、実はサイファとかウンピョウとかかもしれないし。(自分の記憶に自信がない)
なんとか自力で解決したいところです。

キーファはどこの誰だったのか?
考えるたびに幸薄そうな雰囲気だけが思い出されて、やるせない気持ちになります。
タイプ的には、主人公のライバルか、主人公を陰で支えるブレインか、どっちにしろあまり報われない役割。
ルックスは、背が高くてロン毛のストレートで、ミステリアスな一人狼みたいな人じゃないかと思います。
頭はいいけれど、友人や理解者が少ない、あまり読者に愛されないキャラ。
これで実際が、マハラジャみたいにリッチでファットでゴキゲンなキャラだったら、もう自分を信じられないかもー。

絶対に思い出せないと思っていましたが、あれこれ考えを巡らせていたら、なんだかふと思い当ったものがありました。
もしや、『地球へ・・・』の主人公ジョミーのライバル・・・
あの人じゃない?

でも、彼の名はキースでした。
惜しい!

雰囲気としては、かなりキースに近い感じで…
あ、なんかモヤモヤと思い出してきましたよ。
記憶の細い糸を注意深くたぐり寄せて・・・

思い出した!
カサハラテツロウ氏の『RIDEBACK』!
主人公凛の恋人でした。

キーファは、あなただったのね〜。
たしかにロン毛ストレートで、テロリストのためミステリアスな一人狼。
おおよそは当たっていました。(アニメを見ていないので、見慣れない画像ですが)

わーー、無理だと思ったけれど、思い出せたわ。
やっぱりキースとキーファは、ルックスもキャラクターも、似ている感じ。
だから、芋づる式に思い出せたんでしょう。

今回は自分の記憶力しか頼りにならなかったので、かなり自信がありませんでしたが、よかったー。
ふ〜、すっきりして眠れそう。
頭を使ったので、変に冴えてしまい、休めようとヴァンホーテンココアを飲みました。
そうしたら、落ち着きましたが、なんだかさらに目が覚めちゃった感じ。
明日も休みで一安心です。

こんな風に、ふと名前だけ出てくることって、あるんですね。しかも断片的な情報だけ。
記憶って、おもしろいものです。
手元にあったココア缶の少年も、キーファ君という名前だと思うことにしまーす。けっこう好きな名前だし、ちょっとは幸せそうなイメージがついてほしいから・・・。
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Man-Long-Legs
赤坂駅近くを歩いていた時のことです。
すぐ前を、ゆらゆら、長い脚が歩いていました。

(え?)と見直すと、それはとても脚が長い人でした。
びっくりしました。
それはもう、尋常じゃない長さでした。

自分がこれまで見た中で、一番の脚長さんじゃないかと思います。
この方です。
ブラック系の方で、頭がとっても小さい〜!
スーパーモデル、もしくは巨神兵並みのバランスになっています。
 

忙しい都会で、みんな足早にせかせか歩いて行く中で、この人の足取りはゆっくり。
それでも周りと速度は変わりません。コンパスの違いですねー。
スローモーションで動く脚。もはや、動く芸術です。

これまで、見上げる程に背が高い!と思ったのは、ゲルマン人やスカンジナビア人ですが、頭の小ささでこの人が勝っています。
頭が小さくすらりとしていたのはケニアのマサイ族ですが、アフリカ人はそれほど背は高くありません。
単に背が高い人なら、NBA選手などにわんさかいますが、この方は等身の比率がすごいんですよね〜。
ラフな格好だと、ウエストの位置がよくわかりませんが、シャツインのきっちりした格好なので、足長が一目瞭然です。


日本人とは、完全に違うプロポーション。
私が横に並んだら、時空の歪みが起こった状態になっちゃいますね。
 
みたところ、日本で働くビジネスマンのようです。
この人からすると、日本人はみんな子どもサイズでしょう。
日本で既成品スーツは買えませんね。裾上げの逆をしないと。布が足らなそう。
いや〜、すばらしくスーパーな足長おじさん(お兄さん)でした。


さすがは都会ね!と思いながら入ったのは、駅直結の高層ビル。
外資系の会社を訪れると、先ほどの人ほどではありませんが、やっぱり足の長い、すらりとした、スーツ姿のイギリス人がプレゼンをしてくれました。

ガラス越しに、TBSのヘリポートが見えました。
あれ、こんなに下に見えるの?
TBS放送センターは地上20階。今いるのは30階フロアです。


テンションが上がります。なかなかヘリポートを見おろす機会ってないですからね。
足の長い人を見て、高層から都内を眺めて、非日常体験。
赤坂って、都会ねー。
ふだん都内で過ごしているのに、すっかりお上りさん気分になって帰りました。
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コンビニの棚の向こうで
夕べ、牛乳を飲み終えたので、お財布だけ持って、翌朝の分を買いに行ったんです。
近くのコンビニは、めずらしくガランと空いていたんです。

店の奥にある牛乳コーナーへ向かうと、そこから女の子の声が聞こえてきました。
「なんで私の後輩と飲み会するのぉ〜?」

怒りのこもった声です。
思わず、棚一つ隔てたところで立ち止まりました。

男の子の声も聞こえてきます。
「別に年下興味ないしぃ〜」
だるそうな返事です。

「ねえ、ねえっ、、なんでぇ〜?」
女性の声は一気に涙混じりになっていて、こっちが(どうしよう)とオロオロ。

「だから〜、別に興味ないしぃ〜」
動揺する様子もなく、さっきと変わらない彼氏の声。

もしや彼女、店内で泣き出しちゃう?
とかたずをのんだら、次に聞こえてきたのは
「もう、ちょっとぉ、なにムード出してんのよぉ」
という、彼女のにやけ声。

えええ?どうなってるの?このひと、声優?
さっきからコロコロと声の調子が変わって、聞いてるこちらは翻弄されまくりです。
彼氏は一切気にしていないようですが。

じゃなくってー!
私は牛乳が欲しいんじゃー!
なぜ棚の向こうから、回り込むタイミングを待っているの、私?

カップルはちゃんと買い物をしているのか、いないのか、動く気配がありません。
これは明日の朝の牛乳はナシかな・・・とあきらめて帰ろうとしたその時、いかにも空気を読まなそうな、飲み会帰り風の赤ら顔のおじさんが店内に入ってきました。
ズンズンと、脇目もふらずにドリンクコーナーに向かって行きます。
おじさんが棚の向こうに行くと、ハッとそこの空気が変わり、ふたりきりの世界ではなくなったので、私もおじさんに続けとばかりに、禁断エリアに足を踏み入れました。
酔っぱらいのKYおじさんに助けられることもあるんだわ〜。

そこにいたのは、素朴な顔をした2人の学生コンビニ店員でした。
お客さんじゃなく、店員だったんかーい!
お客さんじゃなかったから、なかなか2人は移動しなかったのねー。

しかもこの2人、黙々と牛乳パックをテトリスのように動かしていました。
それ、単に位置を動かしてるだけですから〜!(笑)

そんなこんなで、ようやく牛乳をゲット。
気を揉んだものの、実際には、ちょっと息抜きモードの店員カップルの、たわいもない(?)やりとりを聞いただけでした。
2人の恋に、幸あれ!その恋が実っても実らなくても、彼女は声優になれそうよ〜。
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星、鉄、レンズ
5月の最終日、Minさんと待ち合わせをしました。
向かったのは生田。遠いですね〜。
なんというか、気分的な遠さがあります。

生田緑地のプラネタリウムの話をしたら、Minさんに「光学的なものに最近とみに興味があるので、行きましょう」と快諾してもらったのです。
光学?工学じゃなくて?星でもなくて?
まあいいか。(理系に疎い)

建物の中には、子供の時に見ていた先代の天体投影機が飾られており、ボタンを押すと今でもレンズが周るようになっています。
その動きを確かめながら「星よりこういうのが好きっていう人は多そう」とMinさん。
えっ、そうなの?
光学系っていうのは、カメラマニアのことでしょうか?

上映時間まで少し時間があったので、外に置かれている古い国鉄の車両に入ってみました。
さっそく999ごっこをします。
「メーテル〜!」「車掌さん〜!」←まちがい

風通しがいいボックス席に座って涼んでいると、車両の中をぐるぐる、パタパタと走り回っていた少年の一人が立ち止まりました。
じーっとこちらを見て「なんで座ってんの?」と話しかけてきます。
小さな理不尽番長、あらわる!

「だって座席だしー」と応えているうちに、その子は座席に乗ってきました。
親戚グループでピクニックに来たというタイガ少年。
怖さを知らずに、どんどん窓の外に身を乗り出していきます。
口で言ってもきかないので、落ちないように、シャツの裾を捕まえているMinさん。
休日の親子のひとコマを見ているようでした。


友達がひっきりなしにやって来ては「タイガ、あっちに行こうよー」と呼ぶのに、なかなか私たちのもとから離れようとしません。
999ごっこに混ざりたかったの?「車掌さんはボクだ」って?
いいえ私よ!←(大人げない)(メーテルはMinさん)
小さなつむじ風のような子でした。悪い人になついて、さらわれないでね〜。

緑地内には、蒸気機関車のD51も飾られています。
汽車に疎い私でも「デゴイチ」だけは子供の頃から知っていて、(かっこいいなあ)と熱い視線を注ぎます。
Minさんが取り出したすごそうなカメラの、気持ちのいいシャッター音が、辺りに軽快に響き渡りました。
「もしかして、鉄っちゃん?」
「そんなことはないけど、鉄分ちょっと高め」
その言い方、もはや十分鉄男です。

上映時間が近づきました。ここのプラネタリウムでは、入場時に一人一人にポロプリズムタイプの双眼鏡が配られます。
Minさんは、星を見るより、レンズの方をしげしげと観察していました。
おそらく、私にはわからないプリズムの秘密を読み取ったものと思われます。
鉄分と光学度が高い友人と、双眼鏡で星座を見上げたひと時でした。

→プラネタリウム鑑賞記「大航海時代と南天の星座」
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ライバル塾の受験生
少し前の、受験シーズンの頃の話です。

夜、通りを歩いていると「さようなら〜」「気を付けて帰れよー」という声が聞こえました。
そこは臨海セミナーの前。授業がちょうど終わり、講師が帰宅する生徒を見送っているところでした。
もう10時近いのに、遅くまで大変ね〜、と塾通いをしたことがない私は思います。
学校で一日椅子に座って授業を受けていると、お尻が痛くなるのに、さらに放課後、塾で固い椅子に座るなんて、お尻的に無理だと思ったのです。(なんという理由)
といっても、自分の学力は不安だらけ。夏期講習などには行きました。

今でも、一日かけてのセミナーなどに参加すると、多すぎる情報量を消化できずにぐったり。
塾通いをしている子は、よく頭の中が混乱しないものだと思います。

ふいに、頭の上の方で「どうだった〜?」という声が聞こえました。
すると、反対側から「こっちはみんな私立受かったー。そっちは?」という声が。
見上げてみると、道の反対側には明光義塾があり、2階と3階の窓から生徒同士が顔を出し、声を張り上げて通り越しに会話をしていたのです。

受験の結果報告でしょう。「こっちもだよ」と声が弾んでいます。
ただ、下にいた講師の先生が「こら、やめなさい」と上に向かって注意をすると、2人ともぴゅっと顔を引っ込め、窓を閉めて、何もなかったように静かになりました。

通りを挟んでそびえ立つライバル塾同士。
互いに合格者数を競って火花を散らし合うシーズンですが、生徒はそういうことはまったく気にしていなさそうです。
互いの窓から、生徒が仲よく会話をする様子は、ロミオとジュリエットを彷彿とさせるものがありました。
おおロミオ、あなたはなぜロミオなの。
2人とも女子でしたけどね。

夜に通ることしかない道で、看板の光が反射してなかなか見られる写真が撮れなかったため、日中に通る時が来るのを待っていたら、受験シーズンを過ぎてしまいました。
でも日中の写真も、うまくは撮れませんでした。なぜー?

今ではもう、そこを歩いても頭上の会話は降ってきません。
2人の受験生は、それぞれの塾も終わり、きっと肩を並べて会話をしているのでしょう。
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海賊と妊婦さん
ボランティアの会に参加した時、駅が同じ人とおしゃべりしながら一緒に帰りました。
お子さんがまだ小さいのに、旦那さんは目下長期出張中なので大変だとのこと。
「連絡が取れない時もあるんですよ」
どんな山奥に行っているのかと思ったら「山じゃなくて海」だそうです。

長い間海の上、ということは・・・
もしや、借金が返済できずに、マグロ漁船に乗せられているのでは?
でもそんなこと、さすがに聞けません。
やんわりと聞いてみよう。
「大間とかの遠洋漁業ですか?」
うわ、大間って言っちゃった。マグロに限定してるってことじゃん!
内心自分に突っ込みを入れましたが、その人は「いえ、石油タンカーです」と言いました。

おお、"海賊と呼ばれた男"!
「じゃあ、急いで連絡を取りたいときは大変ですね」
「そうなんですよ。まあ緊急の時には電報を使えばいいんですけど」
電報?あの「サクラサク」とか「オヤキトク」とかの、あれ?

「でも海の上まで届けてくれる人がいませんよね?」というと、
「電子電報があるんですよ」と教えてくれました。
「レタックス?」「とはちょっと違ってー」
「わかった、モールス信号!」
「あはは、遠くなりました」笑われてしまいました。
画像:「The Art of MANLINESS」

その人は「前は私も船に乗ってたんですよ」と言いました。
今度はボア・ハンコックを連想します。
「石油タンカーに?」
「いえ、海外のクルーズ船に。」

つまり、大型船の船乗りカップルなんですね。船の種類が違うけど。
船に弱い私には考えられない仕事です。
「数か月間も船に揺られているなんて、酔っちゃうでしょう?」
「タンカーは、効率最優先で一番燃料がかからない航路をとるけれど、クルーズ船は乗客が酔わないルートを選んでいくから、そうでもないですよ」
なるほど、勉強になります。

「船の中でも、酔いやすい場所とそうでもない場所があるし」
「ああ、それはそうですね」
「それに、どんな嵐の大揺れの時の船酔いだって・・・つわりの気持ち悪さにはかないませんよ!」
「えっ・・・?」予想していなかったコメントにびっくり。
そこでつわりが出てきますかー。
よく「鼻にスイカを入れるくらいの痛み」とか言いますが、海の上で大嵐に翻弄されるよりも大変なことなんですね〜。
それをこらえた母親は、誰もがパイレーツ・オブ・カリビアンになれるということかも。
海賊と妊婦さんの意外な共通項を知りました!

とすると、最強なのは子を持つ女海賊。
誰かいたかな?あ、いました!
ラピュタのドーラ、最強伝説がここに立証されました(笑)!

ドーラおばあちゃんのカッコよさに、いつもしびれています。
彼女は空中海賊。人生の荒波をものともしない、あのタフさを見習いたいものです…。
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「芋だし」「豆だし」
スポーツクラブのプールに併設されたミストサウナルームに一人で入っている時、夫婦とおぼしきちょっと太めの中年男女が入ってきました。
テンポのいい会話が聞こえてきます。

「さっき駅前のスーパーで、ポテトチップスの20円引き券をもらったー」
妻「ポテチ食べてるから太ってきたんだよ」
「太ってきてないよ」
「私なんて甘納豆で我慢してるのに」
「我慢っていっても甘納豆だって太るだろう」
「いや、あれ、豆だし」
「砂糖まぶしてるだろ」
「いや、豆だし」
「それを言うなら、ポテチだって芋だし」
「油ぎってるじゃないか」
「芋だし」
「豆だし」

私「〜〜〜!」
限界です。
それ以上いたら吹き出しそうだったので、たまらずサウナルームから脱出しました。

まあでも、二人仲よくプールに来て、健康に気を遣っているわけですし。
ちょっとくらいお芋に油がついていたって、お豆に砂糖がついていたって、問題ないでしょう。

夫婦ってやっぱり似たもの同士なんだな〜と、ほのぼのしました。

芋でも豆でもないけれど、家にフルーツがたくさんあると幸せ〜。
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子供時代にやり残した変なこと
夏にかまけて、しばらく日記をサボっていました。
普段は社会人ばかりの官庁街にいるので、子供の姿を見かけることはまずありませんが、8月の間だけは、スーツの波の中に、ちらほらと子供の姿も見えます。
きっと「ポケモンスタンプラリー」などで都心に出てきている子たちでしょう。

ランチをしに入ったレストランで、お化粧室の鏡を見ていたら、個室からクスクス笑いながらの女の子たちの会話が聞こえてきました。
ん?個室に2人で入ってる?謎です。
聞くともなく聞こえてくるその内容は、
「見せパン履いてるの?」
えっ?見せパン?
明らかにあどけない、まだ小さな女の子の声が、聞き捨てならない発言をしていました。

「見せパン、誰かに見せた?」
「タロウに見せたー」
えっ、太郎?そりゃまた渋い名前ですね。

見せパンって、これまで使ったことがない言葉。
思い浮かぶのは、テニスのアンダーコートくらいです。
『エースをねらえ!』的な。(古い)
なんかそれとは、きっと違うのよね。
いまどきの子って、進んでるわー。肉食系少女かしら。

個室での内密話(しかし外に丸聞こえ)が終わったらしく、カチャッと鍵が解かれてドアが開きました。
(いったいどんな見せパン少女が出てきたんだろう?)と、鏡をのぞきながらさりげなく女の子たちを見ます。
そんなガールズトークを聞いてしまった以上は、どうしたって目がいっちゃいます!

出てきたのは二人の少女。
小学校2、3年生くらいでしょうか。
気になる見せパンですが(笑)、全然見せていませんでした!
まったく普通の格好をしていました。

結局謎の、今どきの見せパン・・・
まさか、食べるパンってオチじゃないですよね!?
タロウの感想も気になるところです。

少女の話の次は少年話を。
夜にコンビニから出た時、私と同じタイミングで2人の少年も出ました。
店内では聞こえていた2人の会話が途絶えたので、別方向に行ったんだろうと思っていたら、なんとなーく人の気配が近づいてきます。
なんだろうと思いながらも、振り向かずにいると、少しして、さっきの少年たちがスケボーに乗って、ゆっくりと私を追い越して行きました。
二人とも、普通のスケボー速度ではない、のろのろとしたスピード。
会話をやめて、どちらも無言になっています。

はて?
前に行った彼らの姿を見て、そのわけがわかりました。
二人とも、めいめいにカップラーメンを両手で持ちながら、スケボーに乗っていたんです。
そろそろと動いているのは、お湯が入っているからでしょう。
両手両足をフル利用していました。
よくやるなあ。

そしてニ人とも、お店の前の段差スロープに乗りあがろうと果敢に挑戦して失敗し、ほぼ同時に「アチチッ!」と言っていました。
いつもの調子で登ろうとして、カップのバランスを崩してお湯をこぼしたんでしょうね。
失敗も一緒っていうところが仲良しだなあと思いました。
私もスケボーにのってカップラーメン食べてみたかったなあ。

子供の頃、いろんなバカげたことをしでかしてきましたが、見せパンとかスケボーラーメンとか、やり残したことはまだまだあるんだなあと、今回の少年少女達を見て思った次第であります。

 
画像は、シアターOrbで開催されたミュージカル「Bring it on」の会場デコレーション。
子供時代って、こんなワクワクした感じがギュギュッと詰まっていましたね。
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ネモ艦長に近い人
今日は、職場スタッフ2名にお隣のメタンハイドレートチームの方2名の、計5名でランチを取りました。
お隣さん1名は、この前お話した、修士をスキップして東大の博士号を取った人。
もう一人の人は「会計やってます」と聞こえたので(事務の人かな)と思ったら、どうも違う話になっているため、「海底やってます」が正解だと気づきました。
海底やってるって、どういうこと?

毎日、深海の海底VTRを延々と見続けて、そこに見える生物やそこにいると思われる微生物をチェックしているそう。
専門は地下微生物学で、前の仕事では陸の地中のバクテリアを調べていたそうです。

ダイバーが深海魚を見つけてウキウキする場所でも、この人の目には違う生き物が見えているんでしょうね。

目下、仲間が掘削船に乗って海底調査中だそうですが、この人はすでに、船に乗ったことがあるとのこと。
シロウト3人でいろいろ質問しました。
海底に潜る船といったら、潜水艦。
『海底2万マイル』が大好きな私も、興味しんしんです。

「うーん、船は、乗らずに済むほうがいいと思います」
専門家なので、嬉々として乗り込んでいるかと思えば、意外にクールな答え。

国家レベルの大プロジェクトなので、すごい装備の船に乗り込むそうです。
一日何千万円もかかる船だと聞いて、私たちは飛び上がります。
そんなにお金がかかるのね!

船によって作った国や定員数が違い、当たり外れがあるとのこと。
フランス海軍の船に乗った時は、毎食フレンチで、デザートにパフェまで出たそうです。
「いいなあ」とため息をつく私たち。
かつて、ギリシアからイタリアに向かう大型客船上で飲んだ牛乳が、なぜか石油くさくて飲みきれなかったことを思い出します。
海の上でも、フランスは食の国なんでしょう。
「でも、食後にまた石油採掘作業にとりかかるから、すぐ現実に引き戻されるんですけど」

船には2ヶ月間乗りっぱなしだそうです。長い!
途中、港に寄港するのかと思いきや、ひたすら海上にいるのだそう。
船内にラボを設けて、調査研究を行うのだそうです。

船内はプライベートが一切ないので大変だとのこと。
部屋は二人用の相部屋で、作業は2交代制。
個室でない気詰まりがある上に、自分が起きている間、相手は部屋で寝ているから、部屋に帰れないそうです。

TVはなく、細いネット回線のみ。
採掘スポットまで行くと運転しなくなるため、採掘の期間中とにかく暇な航海士たちがネットを使い、回線速度が遅くなってしまうそう。

今、大型豪華客船のスタッフとして半年間海の上にいる友人は、海上でサッカー日本戦を観たそうですが、掘削船内の人たちは、今年のワールドカップを見るタイミングはなさそうです。

海の上では、もう全てがしょうがないと思うしかない、船に乗っちゃったら希望は通らないものとあきらめないとやっていけない、という彼女。
「あ、でも全部通らないわけでもないか。シャワーカーテンの汚れが激しかったので、言ったら替えてもらえました」
ささやかな幸せに、涙が出そうになります。

海しか見えない海上にいながら、浴槽につかれずにずっとシャワーなんて、リラックスできなさそう。
バカンス客船と違って、一切娯楽用の施設がないため、仕事しかしなくなるそうです。

「乗り込む人は、みんなタフ?」
「というより、ザツじゃないとやっていけませんね」
完全な共同生活なので、細かすぎる人には耐えられないのでしょう。

「心理テストを受けたら、石橋を叩いて渡るタイプって診断だった」と一人が言うと
「気にしすぎる人は、荷物が多くなっちゃいますよ」と言われました。

なるべく旅行かばんはコンパクトにしたいもの。
『浪漫飛行』のように。
旅慣れた人は、つまりはザツでもやっていけるってことなんですね。

子供の頃、ノーチラス号とネモ艦長に憧れていた私。
一度でいいから潜水艦に乗ってみたいものですが、現実的な話をいろいろ聞くと(たしかに乗らずに済むほうがよさそう)とも思います。
潜水艦と掘削船は別ものですが、深海に潜っていくという点は一緒。
自分の知り合いの中では、この人が一番ネモ館長に近いようです。

未知の世界の話を、驚きながら聞いていたら、職場スタッフの一人がおもむろに
「私も前、バクテリアを調べてたんです」と話し出しました。

「高尾山に通いつめて地衣類の調査をしていました」
私以外はみんな理系女子なので、ふんふんとうなずいていますが、私はまずこの「ちいるい」が何のことかわかりません。
地井武男さんしかでてこない〜。

地衣類とは、菌類と藻類の共生生物なんだそうです!
そんな生物がいるなんて、知りませんでした〜。ビックリ!
高校のときは地学専攻だったのに、習わなかったわ!!

地衣類は発がん性物質を抑える可能性があるといわれ、その生態研究が実を結んだら、ノーベル賞級の快挙だとされたそうです。
ただ、在籍していた研究室がなくなってしまい、彼女は専門を少し方向転換することにしたため、ノーベル賞まではいたりませんでした。残念!

いや〜、みなさんすばらしい理系研究家で、専門的な話をたくさん聞けました。
文系の私は、目を白黒させながら聞くばかり。
それでもなけなしの理系心が刺激されて、『海底2万マイル』と『もやしもん』を読み返したくなっちゃった。
BGMは、ビートルズの「イエローサブマリン」で明るくね。
We all live in a yellow submarine〜♪
黄色い潜水艦って、なにかなあ?(自分のレベルが浅すぎて潜れない・・・)
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スウェーデンの森、コイルの法則
元旦に、家族でおせちを食べながら「今年の大河はどうかな」という話になりました。
「新島襄の方が、奥さんよりおもしろそうなのに。
だって本名はジョーじゃなくて七五三太よ、"しめた"!気になるわ〜」と私。
「平清盛が主人公の話は、だいたい視聴率が上がらないのよ」と母。

その根拠を尋ねようと口を開いたら、父が「そういえば」と言いだしたので、話題が変わるのかと家長の言葉に耳を傾けます。
「スウェーデンの森でさ・・・」

そこで声が途切れました。
「北欧の話?クロスカントリー?」
「いや、違・・・」

父親とスカンジナビアなんて、まったく関連性を感じません。
なぜに突然、スウェーデン?
そこで、はたと気付きました。

「ノルウェイよー!"ノルウェイの森"〜!」
「ん?」
「清盛役の松山ケンイチが出た映画の話でしょ!」
「おお、そうか」

おおそうかじゃありませーん!だって父はビートルズファン。
幼い頃、母の聴くクラシックと、父の聴くビートルズとカーペンターズで育った私。
なのに"ノルウェイの森""スウェーデンの森"と間違えるなんて、これまで何を聴いてきたのー!
笑えないボケっぷりに、元旦から涙が出ちゃいそうです。


翌日の2日には、初めてお会いした映画監督の方とお喋りしました。
「大学では全く映画とは関係なく、物理専攻だったんですよね、ハハ」と教えてもらったので、(物理っていったら、なんだっけ・・・)と、超文系の頭で考えます。

そうそう、思い出しました。
「物理って、こういうのやるんですよね。コイルな感じの」と、右手の指3本を、それぞれ違う方向に伸ばして見せます。

(話をつなげられたわ)と思ったら、
「ああ、"フレミングの法則"ね。でも左手ですよ」
とさらりと突っ込まれました。
「右手は"右ねじの法則"ですね」
あああ!手も、手つきも違ったあ−!

しかもコイルって!それは"レンツの法則"ー!
思いついたことをうかつに言うんじゃありませんでした。


新年早々、テキトーな親子だなあと実感した2013年。
高田純次氏を師と仰ぐ日も近そうです。

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