トマソン・トマソン
トマソンってご存じですか?
「はい」という人と、ちょっとおしゃべりしてみたくなります。

トマソンとは、言ってみれば「無用の長物」のこと。
普通に生きていく上で、まったく必要ないものです。
この言葉自体がまずトマソン。知る人ぞ知るといった、マイナーワードです。

私が何故知っているのかというと、これはたまたまなんです。
デンマーク代表エースだった、サッカー選手のヨン・ダール・トマソンが好きでした。
2002ワールドカップの時には、新潟まで行って観戦しました。
イングランド・デンマーク戦で、観客のほとんどがベッカムファン。
ほぼみんな、イングランドサポーターと化していたので、デンマークの国旗をフェイス・ペインティングしていた私は、(フーリガンに目をつけられて、いじめられたらどうしよう〜)とオドオドしながら、デンマークを応援していました。

おっと、話が横道にそれてしまいましたが、そんなわけで(最近トマソン活躍してるかな)と検索すると、必ず引っかかるのが「無用の長物」のほう。

トマソン選手は無用じゃないしー!
と、はじめはその名前に抵抗していましたが、次第に慣れてきて、トマソン選手が代表を引退してからは、いつのまにかトマソンといったら「無用の長物」のことだと思うようになっていました。(流されやすい)

言葉を知っているだけでしたが、今年の2月に道端で気になる穴を見つけて、ブログに載せたら、「トマソンじゃないの?」と言われ、(おお、これがトマソンか!)とようやく実感した次第です。(マニアな友人がいるものです、笑)

その時の日記(3回も書きました)
  ・「斜めのゴルフホール?」 (2.16)
  ・「トマソン小路(斜めのゴルフホール?その2)」(2.23)
  ・「昔の市ノ坪 (斜めのゴルフホール?その3)」(3.3)

それからまた普通に日々を過ごし、先日ふと思いました。
(そういえば、このトマソンという言葉は、作家の赤瀬川原平が名づけたんだっけ。
この人作家だから、本を出しているんじゃないかな?)

調べてみると、はたして出ており、早速読んでみました。

これが予想の上を行くディープで面白い内容。
トマソンについて知った気になっていましたが、本気フルスロットルの人たちはこんなものではないと、よーくわかりました。

ページをめくるごとに、いろいろな道端の無用の長物が紹介されています。
わくわくしますが、そのうちになんだかもどかしくなってきます。
そう、本に出てくるいわくつきのブツのような、途方もなく無意味なものが、自分の周りで探せないのが残念なのです。

これはどうかな?

これは歴然としたアートですから、トマソンとは違いますね。

じゃあこれは?

これは建築の・・・小ワザ?
意図して作られたものなので、これもトマソンとは言えなさそうです。

ああ、世の中にひっそりと潜んでいる、無意味なものひとつ、見つけられないなんて。
便利で合理的だけの世の中は、余分なものがなくてつまらないわ〜。

と、そこでひらめきました。
あったじゃない〜。すぐ近くに!

弾む足取りで、その場に向かいます。
ありました〜。

改めてじっくり眺めます。
なんのためにあるのかわからない、中途半端なこの階段。
うん、これ、トマソンと言えなくもなさそう。
読んでいたトマソン本と一緒に、パチリ。

よく見ると、フタのようなものがあるので、意味があるのかもしれませんが、まあ、近所ではこれが精一杯。
というわけで、マイトマソン、発見でーす。

無意味なものはどんどん姿を消していく、この世の中。
無くなる前に、見つけないと。
これからは、トマソンチェッカーとして、町を歩き回りたいと思いまーす。
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バラは香るも、夢の跡
前回の話の続きです。

プラネタリウムを観終わってから、バラを見に行くことにしました。
ここ生田緑地は、大きく二カ所に分かれており、もう一方にバラ苑があるのです。
年に2回、バラの季節に一般開放しており、この日がちょうど最終日。
次に開くのは半年後だそうです。

かつて、このバラ苑の隣に向ケ丘遊園がありました。
子供の頃に遊びに行ったことがあります。その時にもバラは見ていました。
時代の流れで、向ケ丘遊園が閉園した時には、とても残念に思ったものです。
「今の向ケ丘遊園駅からはちょっと距離があるそ..そうそう、入り口までモノレールで行ったんだったなあ」
「モノレールはドリームランドにもあったよ」←鉄分多めのMinさん
向ケ丘遊園もドリームランドも、今はありません。多摩川園もなくなりました。
「私たちが子供の頃に遊んだ遊園地は、ぜーんぶディズニーランドに負けちゃったのよね」
ディズニーは嫌いじゃありませんが、駆逐されていった懐かしい遊園地のことを思い出すと、どうにも切なくなります。

ちょっと前に、タマゾン川の話題をしていた私たち。
「今では多摩川に外来種の魚を放す人が増えたので、和種が駆逐されてしまい、タマゾン川と呼ばれているんだよ」
「タンポポだって西洋種に負けちゃってるし、日本のものは天敵がいなくて弱いから、このままだとなくなっちゃいそう」
そのうちに人間もそうなるのでしょうか・・・。ぞぞぞ。

遊園地の世界でも、やはり黒船襲来があったわけです。
残るは花やしき。負けないでね、応援しているわ!

春バラの最終日だけに、どれも盛りはすぎていましたが、バラの香りが園内に漂う、素敵な場所でした。
何より、バラ苑だけでもつぶされずに、きちんと市が管理しているのが嬉しいです。

行きは裏道を通っていったので、帰りは表道を通ることにします。
途中、「向ケ丘遊園」の表示を見つけました。
「わー、まだ残ってるんだね!」と写真を撮ります。
「向ケ丘遊園、懐かしいな。子供の頃、よく流れるプールに流されにきたんだっけ」

そんな話をしながら坂を下りていくと、なんだか不思議な場所がありました。
フェンスの向こうに見えるのは、ちょっとした校庭のトラックのよう。
でも下はコンクリになっているみたい。

 
「これ、もしかしたら・・・」とMinさんが口を開きます。
なんとなく、言わんとすることが想像できます。
「これが、その流れるプールだったんじゃない?」

きっとそう、確かにそうです。
疑いようがありません。
でも、子供の頃に、浮き輪に入ってプカプカ浮きながら流れていった、みずみずしい思い出が鮮明すぎて、今の雑草が生い茂った、潤いのない場所とはどうにもリンクできません。

まさにこの気分。

  夏草や 兵どもが 夢の跡 (芭蕉)

このつわものって、私のことじゃないー!
夢の跡って、ロマンチックな表現だと思っていたけれど、つまりはこういうこと!?
現実には、取り残された、無機質なコンクリ地面を指しているのね!?
呆然としました。

かつて、あそこを、子供の私がくるくる流れていたのです。

どんなリアクションをとったらいいのかわからず、固まったかと思うと「うわ〜」と今にも踊り出さんばかりになっている、変なテンションの私を見て、Mnさんが「もしかして、廃墟マニア?」と聞いてきました。
いえいえ、そんなことないですよ、多分。
軍艦島も、北陸にある方に行きたいですからね!

流れるプールがもはや流れない、変わり果てた姿になっていたのはかなりのショック。
浦島太郎ってこういう気分だったんでしょうね。
とはいえ、完全に過去のものになりきっていない、かろうじてまだ思い出のよすがを留めているような、時を超えた不思議な感覚を味わいました。

半年後に秋バラが咲いたら、また来ようと思いますが、その時にはここはどうなっているのかしら。
もっと草がボウボウになっているだけかも…。
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幻の博多美人
最近、福岡からやってきた人と知り合いになりました。
興味津々でいろいろと九州の話を聞きます。
「福岡っていったら、博多美人ですね〜」
「いや、美人はいないよ」
「またまた〜」
「中洲(一大繁華街)のお姉ちゃんはきれいだけど、みんな九州のよその県か外国からやってきとる人ばっかで、地元の人は少ないから」
「でも芸能人で福岡出身の人、多くないですか?」
「例えば、誰?」
「ええと、聖子ちゃんとか、あゆとか・・・」
「谷亮子もだよ」
「ヤワラちゃんは芸能人じゃないし!」

「南九州の男は、西郷どんみたいな眉が太いゴツイ人が多いけど、女性はすらっとしたスタイルのいい人が多いんだよ。たとえば鹿児島出身の小西真奈美とか」
「エビちゃんは宮崎ですね」
南九州は、女性はモデル並みの美人が多いのに、男性はロナウドタイプが多いというブラジル人みたいなんだなあと考えます。
「そういう女性が福岡にやってきて、フルメイクで中洲で働くから、博多美人という言葉が生まれたって地元では言われとるよ」
からくりがあったなんて。

「博多の女性は、美人って言うより、気ぃ強い人が多いなあ。まあ男性がしゃんとしてないのがいかんのだけど」
「えっ、九州男児って言葉は?」
「それはまあ、南九州の方かなあ」

えー。
これまで抱いていたイメージがガラガラと崩れていきます。
でも私は、銘菓「博多の女」のパッケージに使われている博多人形が美しいから、博多美人という言葉があるんだと思っていました。

気が強い人じゃないと、厳しい芸能界で成功できないでしょうしね。

さらに、秋田美人や京美人の例から「水がいいところに美女が多い」ものだと信じて疑っていませんでしたが、「それ、福岡には全く当てはまらん」とのこと。
福岡は水がまずいことで有名で、上京して水の美味しさに感激したそうです。
「だから、日本酒やウイスキーじゃなくて、九州のお酒は焼酎だというわけ」
うーん、ことごとく覆されていくイメージ。
博多美人は幻なんでしょうか?

衝撃の事実を聞いて驚いている私の横で、その人は東京の路線図を凝視していました。
「これはすごい。乗り継いでったら、どこにでも行けるなあ。こんなん眺めてたら、鉄に目覚めそう」
地下鉄は2種類あると説明します。
「え、お茶の水大学は、御茶ノ水にないんかい」
「浅草と浅草橋は、一緒のところじゃないんかい」
反応が初々しくって、楽しくなりました。

関西より西の人は、甘食パンを知らないと耳にしたので、聞いてみたら、本当に「なにそれ、オイシイノ?」状態でした。
日本人の常識じゃないんですね。
関西のお友達、今度関東に来た時には、甘食を試してみてくださいね。

博多美人のリアルレポートに驚きましたが、美人はとらえどころがないところが魅力なので、幻のままにしておくのが一番いいのかもしれません。
ちなみに、ここまで書いておいてなんですが、実は「博多の女」よりも、仙台銘菓「伊達絵巻」の方が好きな味。
美女もいいけど、武将もね!(バーモンドカレー風に)
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湘南、片瀬、そして牡蠣
友人ケンスさんと久しぶりに会いました。
渋谷での待ち合わせまで時間があったので、恵比寿から渋谷まで、JR一駅分を歩いてみます。
歩き慣れている道のはずなのに、気がついたら坂道になっていました。
あれ、線路沿いを歩いていたはずなのに、坂なんてあったっけ?

気づいた時点で戻ればよかったんですが、つい「このまま行ったらどこになるかな」と、そのまま坂を上りきってみました。
するとそこは、猿楽町の交差点でした。
代官山の方に来ちゃったのかな?

あとで地図を見てみたら、北に行くべきところを思いっきり西に向かっていました。
ちゃんと目を開けて歩いていたんでしょうかね〜?

遠くに見える渋谷のビル群の方に向かっていきます。
せっかく上った坂を下りることに。
さらに急坂を上り、ひと山越えて、駅にたどり着きました。
渋谷は谷底にある駅ですが、この辺りって起伏が多くて、歩くのが大変。
猿楽町は、昔は猿が遊んでいた山なんでしょう。
今はおしゃれな街なのに、ヒールで歩くのは一苦労。
それでも颯爽とピンヒールを履きこなすのが、都会のおしゃれなのかもしれませんが!
 
山越えをして程よくお腹もすいたところで、おちあってお店Kairiへと向かいました。
 

 
たっぷり時間を取ったたっぷりコースにします。久しぶりなので、積もる話もたっぷりありますし。
 

契約農家直送野菜のハウスサラダと前菜とクロスティーニがやってきます。



 
次に登場したのは、あつあつのフリッタータ。


 
それから、厚岸の生牡蠣がやってきました。



そして蒸し牡蠣も。


牡蠣の登場に、2人とも「おおっ」と反応します。
お互い大の牡蠣好きでした。わーい。

牡蠣に当たった人の話をします。
「牡蠣には当たりたくないね、だってそれから食べられなくなるっていうし」
七転八倒の苦しさだと聞きますが、それよりも、その後の食べられない人生の方が不幸ですよね。
 

 
チキンのフリット、そして雲丹クリームパスタも来て、デザートはジェラートでした。
 

お酒も入っているので、フリッタータとフリットあたりで、何が出てくるのかよくわからなくなっていました。
どれもおいしかったです。

家から江の島や鎌倉が近いというケンスさん。
思い立ったらすぐに行けるなんて羨ましい。

「あの辺に住んでるっていうと、よく誤解されるんだけど、家は海沿いじゃないんだよね」
確かに、湘南の人は、毎朝波の音で目覚めて、週末は波乗りしているようなイメージがありますねー。

「片瀬の方かな?」
「いや、片瀬海岸は江の島だから」
「あ、まちがえた。片瀬山の方。恩師が藤沢に住んでいて」
得意顔で言いましたが、相手は微妙な顔つきです。
「うーん、湘南モノレールの片瀬山駅は鎌倉市で、藤沢の片瀬はちょっと違う場所なんだよね」
なんだかややこしくなってきました。

眉間にしわを寄せ始めた私を見て、ケンスさんは
「家はもっと山の方だよ。湘南台に近い辺り」と言いました。
「ええっ!?」と驚きます。
「それ、もう大磯の方じゃない?」
「えっ?」私の反応に、相手も驚きます。
「そっちは湘南平だよ」

そうでした。湘南台と湘南平の区別がよくついていません。
だって、まぎらわしいんですもの〜。
鉄塔の柵に錠がたくさんついている、車じゃないと行けない所が湘南平で、地下鉄で行けるのが湘南台ですね。
前に横浜市営地下鉄に乗って路線図を見た時に「終点まで乗って行ったらあの山の上まで行けちゃうの?」と仰天したことがあったのでした。
たまに地下鉄に乗ると、そのたびに路線が伸びている印象なので、そこまで延伸したのか、横浜市は地下からじわじわと県内侵略中なのかと、考えてしまいました。
 

地図上の赤い丸が湘南台(右上)と湘南平(左下)、緑の丸(右下)が鎌倉の片瀬山駅、ピンクの地域が藤沢市片瀬地区です。

まあ、そんななかなか進まないデコボコ会話も楽しいものです。
横浜の話なら、東京の人とも割と詳しくできますが、湘南の方の話になると、やっぱり県内の人との方が盛り上がるんですよね。
地名があやふやでも、それはそれで(笑)。
あっという間に夜は更け、おなかも満ちて、お互いそれぞれの神奈川の家へと帰って行きました。
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昔の市ノ坪 (斜めのゴルフホール?その3)
初めにお断りしておきますが、今回は長いでーす。
先週掲載した、
1.「斜めのゴルフホール?」 (2.16)
2.「トマソン小路(斜めのゴルフホール?その2)」(2.23)
をお読みくださった方もおいでかと思います。(流れを知りたい方は、チェックしてください)

(これなんだろう)と載せた、排水溝の画像でしたが、わが先輩ケンイチさんに(松山ではない)きちんと推察していただいたので、それをPart2として載せました。

さらなるケンイチさんの考察に沿って、今回はPart3を展開します。
シリーズ化しちゃいましたよ、すばらしい!

Part2掲載後、ケンイチさんは「いい加減かもしれない情報を放置するのも気持ち悪いし、せっかくの機会なのでちょこっと調べてみました」と、こんなことを教えてくれました。

-------------(以下、ほぼ全文そのままに掲載します)-------------------

国土地理院から大正の頃の地図。
庚申堂に向かって上から下に水路のようなものがありますね。

さらに明治頃。
よく見ると、庚申堂に向かって下がってくる道路に沿って、水色の水路があります。
このころ、庚申堂の左から右に向かってくる道路は、まだないので、このあと作られたようです。

ということで、下の地図の水色で加筆した線には、かつて小川か水路があったようです。
この経路(左から右)は、水路ではなく、道路のような気もしますが、水路であれば、完全に埋設(ある程度深い位置の管)され、この埋設管への排水は、路側の各蓋から、それぞれ独立して、縦孔直結になっているのではないでしょうか。
Rikaさんの検証された経路とも重複していますね。
個人的に、すこしすっきり。

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素晴らしい!緻密に調べていただいて、後輩冥利に尽きます o(*'o'*)o 
私たちって古地図部員でしたっけ?(注・弦楽部員)
自分のたわいない疑問に対して、ここまできちんと考察していただいた以上、後輩としてただ手を叩いているわけにはいきません。

というわけで、私も少し調べてみました。
庚申塔の辺りは、市ノ坪という地域です。
武蔵小杉駅近くで、東急東横線、東海道山陽新幹線、JR横須賀線、JR南武線の4本が交差するように走る、今では交通至便な場所です。
 
左は1896年の古地図(赤ポツが庚申塔付近)
左地図の白い線は道路、黒い線は主要用水路です。
黄色の太い道は国道409号(大師道)。古くから川崎大師への参道として使われてきた道です。

1830年に幕府に上程された『新篇武蔵風土記稿』(大日本地誌大系、雄山閣)の「巻之六十五:橘樹郡」に、市ノ坪村は「水損ノ患アリ」と紹介されています。

多摩川の氾濫でできた肥沃な沖積層から成る、古くから開けた土地ながら、水害の多い氾濫低地でした。
昔の多摩川はひどい暴れ川で、1800年から約70年間に、30回以上の大洪水が起こっています。

1km東を多摩川が流れるこの辺りは、昔はすぐ洪水になる地域でした。

多摩川が川崎市と大田区(東京)の境界ですが、明治期まで流域は流れによって変化し、川崎市側に荏原郡(現東京)が、大田区側に橘樹郡(現川崎)が入り込んだりしたそう。
今でも土地に多摩川の蛇行した形跡がみられます。

水害が起きやすく、河身も定まらないため、多摩川の水を利用することは大変困難で、干ばつが起こるたびに、住民は水不足に苦しんでいました。

江戸時代に人工用水路(二ヶ領用水)が作られ、水路沿いの地域では、新田開発が進みましたが、頻繁に洪水と渇水を繰り返す多摩川はニヶ領用水にも影響を及ぼし、流域での大きな水争いがしばしば発生したそうです。
首謀者が「江戸十里四方追放」となったほどの大騒動に発展したものもありました。

二ヶ領用水は、現在は改修工事により直線ですが、江戸時代は蛇行していました。
流域付近のくねくねと曲がっている小さな道は、たいがい用水路の跡だそうです。

現在のハザードマップを見ると、この辺りは浸水深0.5〜1m。
とりわけ水害がひどい地域ではありません。
一番危険な地域は、多摩川沿いの等々力スタジアムで、浸水深5〜6m。
避難場所になりそうなところが、一番危険とは。
(サッカー他、スポーツ観戦中でも、大雨の時にはすぐここから逃げましょう!)

おそらくは、この辺りは多摩川に近く、水害を受けやすいため、水はけの悪いところもあったのでしょう。
この道が用水路だった可能性は高く、何らかの理由で浸水しやすいため、その対策としてプラスチックの筒を埋め込んで、排水力を高めているのかもしれません。
大雨の時に様子を見に行ってみれば、道の様子がわかるんですけれどね〜。

国土地理院地図(赤ポツが庚申塔付近)
緑の道は二ヶ領用水から引かれた用水路

いろいろと調べていくと、知らないことがわかってくるので、おもしろくなってきます。
小学生の頃は隣駅に住んでおり、意味も知らないまま「にかりょうようすい」になじんでいましたが、これをきっかけに、その歴史について調べました。
もともとは、家康が作らせたんですね。
この辺りの川幅は細いため、一級河川だと知って驚きました。
前よりも身近になった気がするので、今年の桜の時に散策しようと思います!
(ここの桜はきれいなので、お勧めですよ〜)

ケンイチ兄さん、どうもありがとうございました!!
さすが、自慢の先輩です!!
土地の歴史考察っておもしろいですね〜。いろいろ調べてみたくなりました♪

<参考>
「多摩川最古の灌漑用水:二ヶ領用水」
「農業遺跡から見た川崎の発展」
「市民参加で「水文化都市川崎」の創造をめざして」
「二ヶ領用水取り入口に関する史的考察」
「二ヶ領用水フィールドワーク - ミツカン水の文化センター」
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こみや、さいか屋、海軍カレー
小学生の頃、川崎に住んでいた私。
川崎市は東西に細長く、私の家があったのは真ん中あたり。
東横線で繋がっている横浜の方が身近でしたが、ときどきバスに乗って、川崎駅辺りまで出かけました。

今はかなり開発されましたが、チネチッタなどができる前、川崎駅前デパートとして覚えていたのが「こみや(小美屋)」と「さいか屋」、そして「岡田屋」。
これらのデパートには、川崎に行くたびに親に連れられて入りました。

通っていた小学校には小美屋一族の小宮先生がおり、小宮家は地元の旧家だと、子供ながらに覚えたものです。

それから転勤を繰り返し、再び川崎駅に降り立ったときには、駅前はビル群と化し、もう小美屋デパートはありませんでした。
時代の流れですね。切なさを感じます。

岡田屋はモアーズとして、横浜駅前ほか県下にいくつか店舗があるので心配していませんが、気になるのは「さいか屋」のこと。
こみやのように無くならないといいけれど。
相変わらず、川崎駅前は近くて遠い場所ですが、それでも時々思い出すのはこのデパートのこと。
今年の5月で川崎店が閉店することに決まり、いよいよ恐れていたことが現実に…と、がっかりしています。

 
 

      






なぜこの川崎の百貨店の話をしたかというと、先日いただいたレトルトカレーが
「さいか屋謹製よこすか海軍カレー」だったから。
名前につくなんて、さいか屋、ブランド名となっているのね!
嬉しくなりました。

レトロなデザインのパッケージがいいですね。
牛肉とマッシュルームがゴロンと入っていて、それほど辛くなく、甘口の私にも食べやすい味です。

こみやは川崎の店舗だけでしたが、さいか屋は横須賀や藤沢にも店舗があります。
そちらは続いていってほしいです。

(ところでさいか屋って、どんな字なんだろう)と調べてみたら、「雑屋」だと判明。
「ざっか(雑貨)や」かと思いましたが、創始者が雑賀(さいか)衆の末裔だからだそうです。
今読んでいる『村上海軍の娘』で、雑賀孫市が活躍中〜。

歴史を通してみれば、さいか屋謹製よこすか海軍カレーは和歌山と川崎と横須賀とイギリス海軍(?)のミックス。
そんなコクがあるおいしさでした。
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トマソン小路(斜めのゴルフホール?その2)
先週載せた、排水溝両端の謎の穴の日記「斜めのゴルフホール?」について、ケンイチ先輩が仮定を考えてくれました。

「載せられているgoogleマップで、北西から入って湾曲して北寄りの河川がある。
道路の形状から、多分、この河川、もとは、湾曲せずに庚申堂の前をぬけるよう、ほぼまっすぐに延びていて、都市整備の過程で暗渠(埋め立て)になった。
で、側溝って、普通は道路に沿っていて、その途中で何箇所も雨水孔があり、効率よく排水される。
でも、この場所は、もとの河川の配置の影響で、現在の道路を横断する方向に(もともとの)排水路が設けられており、後から作られた道路には、道路に沿った排水路が掘られていない。
だから、道路に溜まった雨水の排水は、この一点からしか排水路に流れない。
道路の設計時にはわからなかったけど、施工後、冠水で大変なことになって、あわてて後付けで斜孔を掘った。
っていうのはどうでしょう?」

さすがの洞察です!
この河川は「二か領用水」という、多摩川から水を引いた農業用の人工用水路です。
かつてこの水路付近一面は田畑だったとわかります。

先輩が、私の日記に真面目に向き合ってくださったので、私もその姿勢に並びたいと思い、週末に再び、問題の場所を訪れました。
この道です。庚申塔(赤の地点)から眺めた図です。
前方に見えるのは、武蔵小杉開発エリアのタワーマンション、コスギタワーとクラッシータワーです。
 


なにかもうちょっとヒントがつかめないかしらと思ったら、前には気が付かなかったことを発見!
前は、一つの溝にしか目を留めませんでしたが、この細道全体に、両側に筒が付いた排水溝が並んでいたんです。
この、庚申塔から北に向かう小路の最初から最後まで、それはもう、ずらーっと。
地図に、黄緑の線で塗った場所です。

ただ、それは庚申塔から見て、小路の右側だけ。
小路の片側にある排水溝の数は全部で9つ。
そのうち2つは、駐車場前で段差除けが置かれ、どんな状態なのか見えませんでしたが、おそらく筒付きでしょう。

左側の最初の20mほどの溝2つは、筒付きですが(緑の細線の部分)、それ以降は筒ナシです。

そして、筒付き排水溝があるのは、この道だけでした。
ここ以外の周辺の道には、全く筒は見られません。
ひとしきり、辺りをうろうろしたので、空の上から誰か見ていたら(なにやってんの?)と思われたことでしょう。

やはり、この道が特別水はけが悪いのでしょうね。
特に、片側の方が。
見たところ、特に傾斜していない、まったく普通の道なんですが、大雨の時には大変なことになるのかもしれません。

ということで、この道の筒つき排水溝を、つぶさに撮影してきましたので、マニアの方は、以下コレクションをどうぞお楽しみくださいましー。
















道端にカメラを向けて、ひとり黙々と撮影していく私は、端から見たらかなりあやしかったことでしょう。
排水溝のアップばかり並んだ画像アルバムを見て、(これでいいのか、私?)と自分を問い詰めたくなりました(^o^;)。
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斜めのゴルフホール?
道を歩いていた時、端の方に白く丸いものが見えました。
(野球のボールかな?)と思いましたが、違うようです。
近くに寄ってみると、それはプラスチックの筒でした。
 

地面に斜めに通っています。
一つではなく、排水口に向かう方向に、左右から刺さっています。
一方から一方に、紐を通せそう。
こういったものを見るのは初めてで、立ち止まって首をひねりました。

これ、いったいなに?
通気口、じゃないし。
雨がたくさん降った時の雨樋代わりでしょうか。
でも、わざわざ作っても、あまり意味をなさない気がします。
大洪水の時などに、ないよりはましということでしょうか。

むしろ、砂や石、虫などが、ウォータースライダー式にスーッと側溝に落ちていきそう。
新手のアリジゴクのようにも思えます。
うっかりここに鍵などを落としたら、すぐ滑り落ちていっちゃいますね。
斜めのゴルフホールでもないと。

うーん、わかりませんー。
ご存じの方がいたら、なんのためのものなのか、教えて下さ〜い。

じつはみーんな知っていて、私一人だけ知らないものだったら、はずかし〜!
それでもなにか、知りたいです。
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<追記>
まだ、どなたからもお答えは頂いていません。
知人からは「トマソンじゃない?」と言われました。
「実際に見てみたい」というトマソン好きの(?)方のために、地図を載せておきます。
最寄りは武蔵小杉駅、庚申塔の北の道を、20-30mほど行った右側でーす。

 
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夏と冬の間
10月に入りましたね。かんなづき。

「カレンダーが欲しいですね」とおもむろに職場スタッフが言い出しました。
「なぜこのタイミングに?」とびっくりします。

だって4月からちょうど半年たったあたり。
一番カレンダーのことを忘れていそうな頃なのに。

そうしたら、「来年度のカレンダーの話ですよ!」と言われました。
なるほど〜。もう次のことを考えているのね。

そういえば、昨日コンビニに行ったら、レジのところに「クリスマスケーキ予約開始」というポスターが貼ってあって、驚いたのでした。
半袖短パンでお会計をしているお客さんの横に、クリスマスケーキの宣伝があるのは、シュールでした。

秘書さんは「今日郵便局に行ったら、11月1日から年賀はがき販売開始って書いてた!もう準備はじめなきゃ」と言っていました。

先週まで暑くてたまらなかったのに、この分だとあっという間に冬が来るんでしょうね。

北海道旅行記、アップし終えました〜。
新千歳空港では、こんなぺこちゃんに会いました。
ペコちゃん・・・なんか違う気がするんですが。


ええと、首が長すぎない?子供体型じゃなくなってるわ・・・
ミャンマー国境タイ北部の部族の女性みたい。
ミルキーな、かわいい格好なんですけどね!


今回の旅の前に、苫小牧の友人から、事前にたくさんパンフレットを送ってもらいました。
その中に入っていた、とまチョップのクリアファイル。


旅の最後に、私も友人とお揃いのとまチョップのぬいぐるみストラップを買って帰ってきましたが、さっそく一緒にお出かけした次の週末、もうどこかに落としてしまいました〜〜たぶん寒川神社あたりに〜〜
わああん(ToT)


とまチョップ仲間にはとても言えないわ〜!
(ハッ、ここを見ている可能性も・・・)
でもまあ、また北海道で入手するという目的ができたので、またおいでという北海道からのメッセージなんだろうと、ムリヤリ前向きに考えることにしています。
北海道はもう冬の足音も聞こえているのでしょうか。
すぐに過ぎていきそうな秋。気候のいいこの季節を満喫したいです。
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八甲田山と十和田湖の先
以前も書いたことがある、南部魂の八戸出身のラマさん。→「青森地方談義〜津軽と南部」
相変わらず、青森ネタでつつくと面白いので、時々エッジの効いたぎりぎり楽し会話をしています。

北海道の話をしても、「北海道に渡る時?そりゃフェリーですよ。青森は通りません!」
八戸から苫小牧に渡って、そこから函館まで降りていくんだそうです。
それって遠いわ!


その彼に、帰省土産をいただきました。
「青森じゃなくて、八戸のお土産ですよ」はいはーい。
りんごの切り身に見えますが、りんごが載ったチーズケーキで、美味しかったです。
「八甲田って、南部でしたっけ?」
「ハハハ、そうですよ」
「あれ、八甲田山が、津軽と南部の境界線って聞いたような」
「チッ、ばれたか」


八甲田山を取ったほうが勝ちって言うことでしょうか?
津軽のルーツは引いていても、青森人ではない私は、喧嘩を仕掛けられても全く腹が立ちません。
「青森は歴史がないのに県庁所在地なんて!」とブツブツ言っている彼を見ていると、(もういいじゃん)と微笑ましい気持ちになります。
だって、青森の親戚の誰一人、南部の悪口を言わないし。
そもそも話題に出ないから・・・(言っちゃった)

あえて煽ってみようと「今年のねぶた祭りで、米軍兵たちがハネトの格好をして踊ったって、ニュースでやってましたよ」と話題を振ってみました。
ぷんぷん起こるか、スルーするかと思いきや、「あ、自分も行ったんです」とさらりと言ったので、驚いて、聞き直しました。
「えっ、行ったんですか?」「ええ」
「ねぶたを見に?」「うーんと、踊りましたよ」
ええ?
目の敵にしている敵国のお祭りに参加したとは!
「衣装は?」「借りました」
本格的じゃないですかー!
驚いていたら、画像を見せてくれました。
ほんとだー!ハネト姿がバッチリ決まっています。
いいなあ〜。うらやましい。


青森のカラーマンホール。
上がねぶた、下がハネトです。

「津軽の人に話しかけらたびに、標準語で通しきりました」とは言っていましたが。
やーねー。
初めてのねぶた参加は面白かったようで、ニコニコしながら画像を見せてくれました。
米軍もラマさんも、本州の果てでエンジョイしたのなら何よりです。

そういえばと思いだして「去年、十和田湖でタクシーに乗った時、運転手の話す言葉が全く理解できなかったんです。青森の従姉も、ようやく意味がわかったそうで」と言ったら、「十和田湖は南部でもないですよ。あそこはどこでもない言葉なんです」と言われました。
津軽でも南部でもない場所・・・じゃあ、秋田なのかしら?
青森にはミステリアスな場所がいっぱい!ピラミッドに行きたい!ラッセラー!
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