今年の誕生日の数日前、ふと思い立って友人アンディに聞いてみました。
「ねえ、フグさばいてもらえない?」
友人は、前に話したこともある、フグ調理師です。
直前の話だったのでダメ元でしたが、返事はまさかの「いいよ!」
さっそく魚市場に話をつけてくれました。
しかし、思いついたのが直前だったため、準備がバタバタ。
知人の豪華な別荘に招いてもらいましたが、こまごまとしたグッズが整っていないとのことで、鍋やおたま、包丁、まな板、タッパー、サランラップといったキッチン用具を運び込みます。
お皿も、紙皿で代用することに。
食材だけでなく、だし昆布、片栗粉、塩や油といった調味料も持ち込むことになりました。
当日の早朝に市場でトラフグを仕入れてきてくれたアンディと、野菜の買い出しをしてから、調理開始。
アンディはフグをさばき、私は鍋用の野菜を切ります。
一番てこずったのが、大根おろし。
ひたすら無の境地で、黙々とおろし続けました。

この日はSNSを通じて、お友達がどんどん「誕生日おめでとう」メッセージを送ってくれていました。
ありがたいことです。
私の反応がしばらくなくて(おや?なにをしているんだろう?)と思った人もいるかもしれません。
その時の私は、ひたすら大根と格闘していました・・・。
新しい年齢を迎えてのまず最初の作業が、大根おろし!
これから1年、スライスしまくりますよ(!?)
汁切りをした大根おろしは、フワフワの綿菓子のようでしたが、唐辛子を混ぜると赤くなりました。
もみじおろしのできあがり。

ぶつ切りのフグは、ちり鍋、てっちりに。

そしてアンディが腕によりをかけて、てっさ(フグ刺し)を作ってくれました。

うす〜い!ウスバカゲロウの羽根みたい。
せっかくの芸術品を紙皿に載せることになって、申し訳なかったのですが、まあここは目をつぶってもらいましょう。

さて、メンバーも揃って、フグコースの始まり〜!
「おいしい!!!」と、みんなから声が上がります。

ふぐは、どんな食べ方をしてもとことん美味、
前菜に始まった至福の時は、鉄刺、てっちり、そしてフグ雑炊と続きました。



噛めば噛むほど味が出るフグ。
どの料理を食べても、ほっぺたが落ちそうでした。

は〜、おなかいっぱい。ヘルシーです。
こんな誕生日、忘れられないわ〜。

調理を終えて包丁を研ぐアンディ
直前に決めたために、スムーズにいかないこともあったので、次の機会の折には早目に計画したいと思います。
今回、制限された不便な環境の中でも、出張コックのアンディの職人技により、料亭と遜色ない味を楽しめました。
唯一残念だったのは、キッチンの関係でフグのから揚げができなかったこと。
レンタルキッチンなど、別の場所で作って持ち込むことも考えましたが、やはり、揚げたてが一番ですよね。
時間がたつごとに、風味が落ちてしまうため、今回はぐっと涙を呑んであきらめました。
でも、全ての反省は次に生かせるので、何事も思い立ったら実行あるのみです。
これから1年、これを標語にしていこうと思います。
フグは好きですし、マイスターのアンディがいるので、もっと気軽に食べる機会が増えればいいなと思いますが、猛毒にしり込みする友人が多く、なかなか簡単には実現しません。
まあ、私も初めて食べる時にはブルブル震えて、死を覚悟しましたからね。(大げさじゃなくて!)
でも、虎穴に入らざれば虎子を得ず、です。
フグを食べる仲間が欲しい時には、お声がけ下さい〜!
