日本の食に勝るもの

11月になり、今年もアメリカから友人サオリがやってきました。
サンクスギビングデイズ休暇です。
日本にもあったら、紅葉の時期の秋休みになるのにな〜と思いますが、勤労感謝の日だけですね。

去年は江の島探検をしましたが、今回は平日夜の食事。
「食べたいもののリクエストは?」
「日本の中華!」
では、横浜の中華をいただこうじゃありませんか。

というわけで、崎陽軒に行きました。

 

 


せっかくだから、本店で贅沢に〜と思いましたが、入ったのはポルタ地下にある敷居低めの崎陽軒中華食堂。
気軽に食べられるので、店内にはお客さんがいっぱい。
女性のおひとりさまの姿もちらほら見かけました。

 

 

彼女は麻婆豆腐、私は八宝菜のセット。

サ「う〜ん、辛い。おいしい!」

なんかそういうCM、ありましたね。

「まずい、もう一杯!」の青汁でした。

 

 

ふと、自分の頼んだものが「七宝菜だっけ、八宝菜だっけ?」とわからなくなります。

七宝焼きがあるからね。

セットを頼むと、おいしい溶き卵入りのコーンスープと、崎陽軒シウマイがついてきました。

シウマイを二人でシェアします。

サオリちゃんに横浜のおいしいもので餌付けして、早く帰国してもらいたいから。

 

おなかにたまって満足満足。

それでも食後のお茶とデザートは外せません。

カフェを探してルミネに行きました。

「HERBSがある。ここがいいな」とサオリ。

ハーブズ。知らないお店です。

「To The Herbsと違うの?」と聞くと「なにそれ?」

彼女はそっちのお店を知りませんでした。

 

 

サ「ここはケーキがとっても大きいから、2人でシェアしようか」

確かに大きいです!しかも分厚い〜。

シフォンケーキサイズでみっちりと充実したケーキが、ショウウィンドウに並んでいました。

 

 

「私、マロンケーキがいいな!」とサオリ。

カットされても大きなケーキがやってきました。

日本の味餌付け作戦ふたたび。


「アメリカってね、おいしいケーキがないのよ」と不満げな彼女。

「向こうで、おいしいケーキを食べたことある?」

考えてみましたが、確かにありません。

私「チョコレート、クッキー、アイスクリーム、アップルパイ…」

サ「ふんわりとしたおいしいケーキがないの。たまに日本のパティシエが渡米してきて予約を募るけれど、手続きが面倒で」

おいしいケーキが食べられない国、アメリカ。

うーん、いやだなあ。

 

「紅茶も、アメリカって決まったフレーバーしかないのよね。アッサムとか、意外と飲む機会が少なくって」

「たしかに、向こうに行くとアールグレイばっかり飲んでる感じ」

「でしょう?なんか混ぜてる系が好きなのよね」

実は最近、アールグレイのベルガモットの味が気になって、スイスイ飲めなくなってきています。

フレーバー多めのレディグレイはもちろんだめ。

プレーン好きは、アメリカでは暮らしづらそうね。

 

「は〜、幸せ〜」と、とろける笑顔でケーキを口に運ぶ彼女。

「もしも私が不慮の事故とかで死んだら、お墓にモンブランをお供えしてね」

そこまでー!死後のお供えのリクエストをされたのは初めてですよ。


でも頼まれた以上はしっかりやりますよ。

「お供えっていうか、お墓をマロンクリームでまるまるデコレーションするよ」
「それいいね!」

「あとで洗い流すのが大変そうだから、アリがやってこないように、事前にお墓をラップでくるんでおかないとね」

お墓をモンブランデコレーション。パワフルな供養になりそうです。

 

(ところで、日本のお墓のつもりで話をしていたけれど、まさか十字架じゃないよね)と気になりました。

アメリカに暮らして長いサオリ。

その帰りを首を長くして待っている私。

去年会った時には「トランプが万が一大統領になったら、アメリカに見切りをつけて日本に戻るわ」と宣言していたので、いよいよその時が…?と期待値が膨らみます。

 

大統領選の結果にひとしきり憤慨した後で、彼女は

「帰国するたびに(ああ、日本に戻りたい)って本気で思うのよ」と言いました。

「だって、こんなに何を食べてもおいしい国って、ないもの」

私が餌付け作戦をするまでもなく、とっくに胃袋はつかまれていたようです。

 

「じゃあ帰っておいでよ」と言うと

「それでもアメリカに戻ると快適だから、決心が揺らぐのよ〜」言葉を濁す彼女。

「日本は暑すぎるし寒すぎるもの」

「アメリカだって同じでしょう?」と言うと、「とんでもない」と思わぬ答え。

彼女はサンフランシスコ住まいで、「すっごく住みやすいの」と絶賛しています。

霧で有名なサンフランシスコ。そのため夏はあまり暑すぎず、冬は温暖気候でコートいらずだとか。

「上着1枚で年間過ごせるよ。Tシャツで通す人だっているし。今回の帰国にこのコートをあつらえたのよ」

 

確かに以前SFを訪れた時、ゴールデンゲートブリッジは真っ白い霧の中でした。

歩いてみても先が見えず、下をのぞきこんでも海が見えず、途方に暮れたことを憶えています。

そして夏でしたが、たしかに長袖パーカーを買ってはおっていました。

私としては(視界不良の町)というイメージのシスコですが、そんなに住みやすい場所だったなんて。

 

衣食住の食と住、どちらにウェイトを取るのか、まだ決められずにいる彼女。

その帰国を待つ日々は、まだ続きそう。あーあ。

サ「とりあえず、遊びにおいでよ!」

私「うん、そうするね!」

彼女をとらえて離さないその快適さを、いつか確認したいものです。

 

閉店時間まで話し込み、おなかいっぱいになって、改札口へ。

別れのハグをして見送りました。

どうか新しい大統領が、私の親友を差別で悩ませることがありませんように。

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