かなしいメロディの持つ力
今日の夕方、オーボエのリサイタルを聴きに行きました。
オーボエは、よく通るやわらかい音色が特徴。
プログラムはモーツアルトやプーランクの『オーボエ協奏曲』『オーボエソナタ』といった明るい曲目。

 
とどこおりなく全ての曲が披露され、観客が大きな拍手を送ったあとで、アンコールに応えるオーボエ奏者がこう言いました。
「14日から熊本で起こっている地震が、大災害となっています。
 被害に遭った方々のために、心を込めて演奏します」

何の曲が奏でられるんだろうと思って耳をすませると、流れてきたのはラヴェルの『亡き王女のためのパヴァーヌ』でした。
ゆったりとしたテンポの物悲しい旋律で、あの曲だ、と気が付いて、自然と肩の力が抜けました。

今回のリサイタルは、春らしい明るい曲目をそろえた、華やかなプログラムでした。
でも、地震で急きょ決めたであろう、このメランコリックなメロディの方が、ぐっと心に響きました。

年度末と年度初めのあわただしさを超えた頃に起きた大地震。
直接被災はしなかったものの、ニュースを見るたびに広がっていくダメージに、不安は募る一方。
無意識のうちにずっと気を張り続けていたようで、それが物悲しいスロウな旋律に押されて、ふっと出てきたみたい。
(ああ、私、しんどかったんだな)とわかりました。
 

そして改めて、音楽の持つ力の大きさを実感しました。
戦場慰問も、命をかけた過酷な環境で過ごす戦士たちにとって、必要なイベントだったんでしょう。
単に震災ニュースを見ているだけの私でさえ、普通でないレベルの緊張が続いているのですから、実際に被災生活を送っている人々は、どれほど神経をすり減らしていることかと思います。
そうした人たちが、まずは命の危険から解放され、いっときも早く音楽の力で癒される、心のゆとりができますように。
 
| music | comments(0) | trackbacks(0)
スポンサーサイト
| - | - | -
コメント
コメントする





  • コメントを取り消ししたい時は、またコメントでご連絡下さい。
  • 迷惑コメント対策として、リンクの掲載をブロックしています。掲載ご希望の方はおっしゃって下さい。
  • この記事のトラックバックURL
  • http://lily-flower.jugem.jp/trackback/3259
    トラックバック
    Powered by JUGEM                              ▲page top
                        Page: /   
    CALENDAR
    S M T W T F S
    1234567
    891011121314
    15161718192021
    22232425262728
    2930     
    << September 2019 >>
    PROFILE
     
    SELECTED ENTRIES
    @lyca_'s tweets
    RECENT COMMENT
    CATEGORIES
    リカ's BLOG/HP
    ARCHIVES
    page top