コンビニの棚の向こうで
夕べ、牛乳を飲み終えたので、お財布だけ持って、翌朝の分を買いに行ったんです。
近くのコンビニは、めずらしくガランと空いていたんです。

店の奥にある牛乳コーナーへ向かうと、そこから女の子の声が聞こえてきました。
「なんで私の後輩と飲み会するのぉ〜?」

怒りのこもった声です。
思わず、棚一つ隔てたところで立ち止まりました。

男の子の声も聞こえてきます。
「別に年下興味ないしぃ〜」
だるそうな返事です。

「ねえ、ねえっ、、なんでぇ〜?」
女性の声は一気に涙混じりになっていて、こっちが(どうしよう)とオロオロ。

「だから〜、別に興味ないしぃ〜」
動揺する様子もなく、さっきと変わらない彼氏の声。

もしや彼女、店内で泣き出しちゃう?
とかたずをのんだら、次に聞こえてきたのは
「もう、ちょっとぉ、なにムード出してんのよぉ」
という、彼女のにやけ声。

えええ?どうなってるの?このひと、声優?
さっきからコロコロと声の調子が変わって、聞いてるこちらは翻弄されまくりです。
彼氏は一切気にしていないようですが。

じゃなくってー!
私は牛乳が欲しいんじゃー!
なぜ棚の向こうから、回り込むタイミングを待っているの、私?

カップルはちゃんと買い物をしているのか、いないのか、動く気配がありません。
これは明日の朝の牛乳はナシかな・・・とあきらめて帰ろうとしたその時、いかにも空気を読まなそうな、飲み会帰り風の赤ら顔のおじさんが店内に入ってきました。
ズンズンと、脇目もふらずにドリンクコーナーに向かって行きます。
おじさんが棚の向こうに行くと、ハッとそこの空気が変わり、ふたりきりの世界ではなくなったので、私もおじさんに続けとばかりに、禁断エリアに足を踏み入れました。
酔っぱらいのKYおじさんに助けられることもあるんだわ〜。

そこにいたのは、素朴な顔をした2人の学生コンビニ店員でした。
お客さんじゃなく、店員だったんかーい!
お客さんじゃなかったから、なかなか2人は移動しなかったのねー。

しかもこの2人、黙々と牛乳パックをテトリスのように動かしていました。
それ、単に位置を動かしてるだけですから〜!(笑)

そんなこんなで、ようやく牛乳をゲット。
気を揉んだものの、実際には、ちょっと息抜きモードの店員カップルの、たわいもない(?)やりとりを聞いただけでした。
2人の恋に、幸あれ!その恋が実っても実らなくても、彼女は声優になれそうよ〜。
| person | comments(0) | trackbacks(0)
スポンサーサイト
| - | - | -
コメント
コメントする





  • コメントを取り消ししたい時は、またコメントでご連絡下さい。
  • 迷惑コメント対策として、リンクの掲載をブロックしています。掲載ご希望の方はおっしゃって下さい。
  • この記事のトラックバックURL
  • http://lily-flower.jugem.jp/trackback/3155
    トラックバック
    Powered by JUGEM                              ▲page top
                        Page: /   
    CALENDAR
    S M T W T F S
         12
    3456789
    10111213141516
    17181920212223
    24252627282930
    << September 2017 >>
    PROFILE
     
    SELECTED ENTRIES
    @lyca_'s tweets
    RECENT COMMENT
    CATEGORIES
    リカ's BLOG/HP
    ARCHIVES
    page top