見えないひつじ

先日、池袋の東京芸術劇場に行った時のこと。
中央が地下からの吹き抜けになっており、下をのぞけるようになっています。
通りすがりに目を向けると、そこには大勢の人々。
その真ん中には、正方形の芝生のようなスペース。
いったいこれから、何が始まるんでしょう?
みんなは、何を待っているんでしょう?

ペットを遊ばせるスペースかと思いますが、誰も動物連れではないし、ここまで人も集まらなさそう。
上からではそれ以上のことはわからず、気になりましたが、待ち合わせの時間が近づいていたため、後ろ髪をひかれる思いでその場を離れました。

それからるなパティの2人と、スタジオレッスン。
終了後、また同じ場所を通ります。
どうなったかなと覗き込んでみると、もう人だかりはなくなっていました。
2人も「何見てるの?」と下を見下ろします。
「さっき来るときに、人が大勢あの周りに座っていたんだけど、なんだったのかなと思って」
3人で「うーん」と考えていると、パティちゃんが
「わかった!ヤギが来たんだよ!」と言いました。
「だってほら、芝生の上になんか落し物が見えるもの」

落し物・・・かどうかは、上からはちょっとわからないし、あんまり凝視したくありませんが、たしかに何かがあるような。
でも、一応ここは劇場内。そういうことするかしらー?
しかも、大勢が見守っているところで?
落し物があったとしても、すぐキレイにして、それだけ残していなくなることはないのでは?

いろいろ腑に落ちない点はありますが、とりあえず「ヤギがいた」ということにして、その場を離れました。

あとで、芸術劇場のサイトを調べてみたら、劇団コープス「ひつじ」と書かれていました。
お芝居が上演されたんですねー。

搭乗するのは、ひつじ飼いと、乳搾りされるひつじと、黒いひつじと、毛刈りをされるひつじと、おひつじと、オオカミ。(おひつじ?)
ひつじ、よりどりみどり。

落し物の謎は、結局解けないままですが、そこはうやむやにしておくのが一番かなって思います。
タイミングが合わずに、ひつじを観れずじまいだった、空っぽの場所。
『星の王子さま』で、飛行士が王子さまに(やけくそで)描いてあげた、ひつじの箱の話を思い出しました。

「おや! ねちゃったよ、このひつじ……」 
こうして、ぼくは、王子さまと知りあいになりました。

 

自分にだけ見える特別なひつじ。王子さまのように、心の中に大切に飼っていきたいですね。
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