ヘアサロンと進撃の巨人
昨日、美容院に行きました。
場所は代官山。美容師さんは、モデルの菜々緒さんのようにスラっとした女性。
サロンはおしゃれで、黒板や壁のPOPが温かみを出しています。

ファッション誌を渡されて、めくっていたら、「夏休みはどう過ごしましたか?」とナナオさん(仮)に話しかけられました。
彼女は「私、一人カラオケばっかりやってたんです」と言ったので、ヒトカラ未経験の私は驚いて、あれこれ質問しました。
「どんな歌をうたうんですか?」「アニメですね」
えー、意外です。

「これ言うと、引かれるかもしれませんけど、私マンガ好きなんですよ」
引きません。
「子供の頃、漫画家になろうと思って、せっせとイラスト描いていたんです」
いいじゃないですか。
「今でも、お店のPOPは全部私が担当してるんです」
すばらしい。

「どんなマンガがお好きですか?」と聞いたら、「私、『別マガ』派なんです」と言われました。
それを聞いて『別冊マーガレット』を思い出しましたが、「今は『進撃の巨人』にはまってます」と言われて、(ん?なんか違うなー)と思いました。
少女マンガのタイトルにはありえないものです。

ああ、別マガって『別冊少年マガジン』のことね!
少年マンガに疎い私は、とたんに声が小さくなります。
逆に、ナナオさんの語りはどんどん熱くなっています。

「ご存じないですか?今アニメもやってるんですよ。観たことありませんか?」
「ないです。でも人気なんですよね。名前知ってますよ」
「そう、女子にも結構ファンが多いんですよ」
「グッズも出てるんですよね」
「そう、抱きまくらとか!」
そうそう、『進撃の巨人』の男性キャラの抱きまくらが売りだされたということを、なぜか知っていた私。
それで(女性にディープに人気なのね〜)と思ったのです。

ストーリーを知らないので、この話題はここまでかな・・・と思いきや、ナナオさんが目の前に2冊、コミック本を置きました。
「わ、進撃の巨人!いったいどこから?」
「これ、お店のなんです。『ONE PIECE』は全巻揃ってますよ」
あれ、ここ、女性メインのおしゃれなヘアサロンよね・・・?
みんな、優雅にファッション誌を広げているところよね・・・?
ここで私、少年マンガを読むんでしょうか・・・?
ためらいましたが、「ちょっと読んでみてください」と言われたので、「で、では・・・」と読み始めました。
少年マンガは、あまり読み慣れていないので、読書の幅を広げたいなあと思いますが、少女マンガにはない残酷なシーンが苦手です。
この話も、かなりグロが入っています。
話の通じない巨人が、逃げる人間を捕まえてむしゃむしゃ食べちゃうんです。ギャー、こわい。


かなり悲惨なストーリーで、絶望的に追い詰められた息苦しさ満点。
登場人物は誰も笑っていないし、これはきついわー。
「まだ最初のうちは、絵が下手なんですよ」と私の髪を扱いながら話すナナオさん。

絵の雰囲気は、どことなく『魔人探偵脳噛ネウロ』に、不気味な世界観は『GANTZ』に似ているなあと思いました。
絶体絶命のパニックの中で逃げ惑う人間たち。
巨人たちと戦うために作戦を練るも、わからないことだらけの絶望的な状況。
読み進んでいけば、クリアになっていくだろうと、話を追っていきますが、謎が解けるどころか、ますます増えていく一方。
頭のなかは「?」だらけです。

(これは気味が悪くてダメだわ)と思いながらも、あまりに謎が多すぎるのが気になって、途中でやめられません。
気がつけば、すっかり夢中になって、無言で読みふけっていました。
2巻で終わりかなと思ったら、ナナオさんが黙って大量のコミックを積み上げます。
「今まで、11巻まで出ているんですよ」
「わー、これは全部読み切れなさそう!」と思わず言ったら、笑われました。
「あと15分くらいで終わります」と言われて、(ひー、急がないと)とあせり、おおまかな話の流れを追うだけにして速読しましたが、それでも6巻までしか読めませんでした。

「できました」と言われ、本を閉じます。
私がアナザーワールドに入っている間に、髪の毛は綺麗に整えられていました。
ギリギリ、女巨人の正体がわかったところまで。
現実に戻り、堰を切ったように、彼女に話しかけます。
「あの大巨人は、もしかしたらお父さんだったりして?」
 「そうかもしれませんねー」(後に判明することなので彼女の返答は曖昧)
「エレン巨人は、デスノートのルークに似てますね」
 「あー、似てますねー」(これは似てる)
「人類最強のリヴァイ兵長がかっこいいですね」
 「一番人気なんですよ」

ナナオさん、ありがとう。すっかり違う世界に行っていました。
代官山なのに、マンガカフェにいたような気になりましたよ。
「とても楽しい時間でした」と言ったら、「アニメ、今やっているので、よければ見てみてくださいね」と言って、見送ってもらいました。

頭のなかは、読んだばかりの謎めいたマンガのことでいっぱい。
帰り道も、あれこれ考えましたが、それでもわからないことばかり。
気になるわー。もやもやするので、完結してから一気に読みたかったわー。

ロマンチックではないし、夢もないし、恋愛要素もないし、殺戮と捕食が繰り返される殺伐としたエグみの強い話なのに、女性にも人気というのは、私のように謎が気になる人が多いからでしょうか。
でもマニアは、思いもよらない所に萌えどころを見出しますからね。
なんといっても、完全に女子用のリヴァイとエレンの抱きまくら・・・。

帰宅して、あらすじを調べようとネットを開いたら、ごっそりたくさんの情報が載っていました。
これまではまったく気にしていなかったので、話題になっていると気づいていなかったようです。
せっせと読んで、世界観の情報収集。
決して好きな話ではないし、ファンシーな少女マンガの話題で盛り上がれるオトメン友人には「えっ、そんなの読んだの?」と引かれそうですが、話の伏線と展開が気になるのですー。
映像化された躍動感がいいらしいので、ちょっとこわいですが、アニメも見てみなくては。

これでまた、マンガ・アニメ好きの人とする話題が増えました。
でもマニアじゃないからねっ!
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