西日の中の動物公園

週末、新川崎にある夢見ヶ崎動物公園に行った時のことです。
閉園間際の静かな園内に「ガシャン、ガシャーン!!」という大きな金属音が鳴り響いていました。

 

近くへ寄ってみると、そこは高山ヤギ、マーコールの檻。
後ろの方に群れになっているところから離れた一匹が、檻に角を当てて、戦いを挑んでいました。

 

 

音の大きさに、人が集まってきて「どうしたの・・・」と遠巻きにしてみていますが、そんなことはお構いなし、この一頭だけ、ずっと檻に角をぶつけています。
この支配からの、卒業?

 

 

そのうち、飼育員さんが出てきたので、一人の人が「さっきからすごい音を立てているんですけど」と言うと
「ああ、今ちょうど角が伸びる時期なんですよ。それで根元がかゆいから、檻にこすり付けているんです」と教えてくれて、サクサクよそへと行ってしまいました。

 

そうかあ、成長の季節。かゆいのね〜。
そう言われて見ても、かゆみを抑えるには激しすぎる当たりが、孤独なファイターのようです。

 

ふと見ると、檻にはこんなポスターが。
えー、こんなにいる中で、このファイターの名前は探せない…

 

 

いえ、あっさり探せました。一番左の真ん中にいる、エルですね。
だって角があるオスは少ないし、よく見ると一頭一頭顔や角の角度が違います。

毛並がふさふさしているマーコールは、神獣のような威厳がありますし、エルは中でもいい顔をしていますね。

今は、角がかゆくてそれどころじゃなさそうですが。
あ、でもぶつけるのを止めて、草をもぐもぐ食べたりもしています。
耐えられないというより、単に力があるから当たりが強いようです。

 

小さな動物園ですが、それでもいろいろな動物がいます。
なのにこの日は、気づいたらこのエルくんしか写真に収めていませんでした。
それだけ彼が派手にデモンストレーションしていたんです。

 

 

あとは、園内にある神社の手水舎の水を飲んでいたネコ。
尻尾をちょっと丸めて、バランスを取っているみたい。

 


野良にしては毛並がつやつやでちょっと太め。後姿はゴマ大福のようでしたが、水を飲んだら軽やかに身をひるがえして、あっというまに姿を消してしまいました。

写真を撮っていなければ、幻に思えたかも。

 

人も動物もそれぞれに過ごす、西日に照らされた夕方の動物園でした。

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迷い込んだキビタキ

私の職場は大きな寄宿舎のような建物の一角にあります。
中庭を中心に、100mほどある長い廊下が四角くロの字を作っていて、初めて来る人はたいてい方向感覚を失って迷う、まっすぐなのにラビリンスです。

 

昨日、敷地内の別の建物から戻ってきた時に、窓際に小さな鳥のぬいぐるみがありました。
黄色とグレーの羽色。モフモフに膨らんだ形です。
(わあ、オスのキビタキだ、かわいいな〜)←鳥好き
ところがそばを通ろうとした時、そのぬいぐるみが小さく動きました。
本物だったんです。
建物の中に入り込んだ、迷い鳥でした。

 

 

今までも、建物の中に鳥が迷い込んできたことはありました。
いつもスズメで、「出口はどこだー」とピーピー言いながら元気に飛び回っていたので、どこかの窓を開けていたら、そのうち外に飛んでいきました。

 

でも、このキビタキは、ちょっと様子が違います。
私がすぐそばに来るまで動かず、しかも小さくジャンプしては、窓ガラスにぶつかっていました。
警戒心が強い野鳥のはずなのに、ギリギリまで動かないなんて。
ずいぶん長い間外に出ようとして、出れずにいるうちに、疲れてしまったようです。
声も全く発しません。ピーもビーもないのです。大丈夫かしら。

 

イメージ画像

 

今は真冬ですから、廊下はどの窓もぴったりと閉めきって、開いている場所なんてありません。
ロの字型をしている建物は、さらにロの字が二重になった複雑構造。
入口は開け放たれていますが、奥に入ってしまって、元来た道がわからなくなってしまったのでしょう。
外が見られるのに外に出れない状態に、かなりパニックになっている風の鳥。
早く外に出してあげないと、弱っていくばかり。

 

とはいえ、腐っても鯛、疲れてても野鳥。
飛んでいきやすいように近くの窓を開けても、人間が寄ってくると、逃げようとします。
それが弱々しく、ゆっくりと低空飛行しているのが哀れ。
(どこかから逃げて)と、鳥の飛ぶ方向に合わせて、廊下の窓をどんどん開けていきました。

 

誰かが通ったら、真冬に窓を開けだしている変な人だと思われるところででしたが、誰も通りません。
でも、怯えて疲れてパニックになっている鳥にこちらの意図は伝わらず、廊下の窓を開けながらあとを追いかけているうちに、端まで来てしまいました。
追い詰められた鳥は、高く飛び上がることもせず、廊下の隅に身を寄せて、こちらを見上げます。

 

本来ならば接触してはいけない、人と野生の鳥。
でも、自力で逃げてくれないのならば、仕方がありません。
手を伸ばして、両手でキビタキをすくい上げました。
鳥は、観念したのか、もうよっぽど体力が落ちているのか、暴れることもなく、おとなしく手の中に納まりました。

 

暖かい羽毛のぬくもりが伝わってきます。
一瞬(オフィスに連れ帰って、水を飲ませたら元気が出るかな。ビスケットもあるし)と思いました。
でも、もし自分が突然拉致されたとしたら、連れて行かれた場所でステーキを出されても、いくらおなかが空いていても食べないでしょう。


すぐに外に放つことにしました。

開けた窓の外に両手を出して、上の手を外します。
キビタキは、状況がつかめないようで、数秒間動きませんでしたが、羽を広げてスーッと飛んでいきました。

 

様子を見ていると、鳥は建物そばの木の洞のところに丸まって、動かなくなりました。
(大丈夫かなあ。おなかが空いて動けないんじゃないかなあ)
と思いながらも、一応安全な場所なので、復活を願いながら、開けた窓を一つ一つ閉めて周りました。

 

仕事帰りに、気になってその木のところに行き、洞をのぞいてみました。
キビタキの姿はありませんでした。

 

きっと、迷宮に迷い込んだショックが解けて、自然に還って行ったのでしょう。
そう思うことにしました。
あのキビタキが、元気を取り戻していますように。

 

キビタキがやってくるなんて、うちの職場は結構な田舎なんだわ〜。
まあ、我が家にはカブトムシが飛んできたりするし。
なかなかいい自然環境です。

 

いつか、黄色とグレーの髪の男性が「先日助けてもらったキビタキです」と言って登場しないかしら。(ワクワク)

どんな格好で来るかな〜☆と、画像検索してみたら、こんな人がヒットしましたよ。

 

ワーン、思てたんと、違ーう!!

 

そもそも助けられたとは思っていなくて、この人(?)に「あの時はよくもつかまえやがったな〜」と追いかけられたらどうしよう。

窓から飛んで逃げよう!
 

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犬・猫・魚
のんびり過ごせたゴールデンウィーク。
一年で一番いい季節にいい天気続き。もうそれだけでも、心浮き立ちました。
あまりPCに触れずにいたため、連休が終わって、感じがつかめなくなっています。

なにかの時には子供か動物。今回はこのセオリーを使いましょう。
両方を合わせた、動物の子供が一番いいんじゃない?
ということで、小さな動物たちにリハビリをしてもらうことにします。

時々ふらりと出かける近所のペットショップ。
 

わんこはチワワ。にゃんこはスコティッシュフォールド。
子犬と子猫がおなじブースにいるのを見たのは初めてでした。




遠ざかったかと思うと、くるくるじゃれあったり、元気いーい。
見ているだけで、目が回りそう。
 



隣の子犬たちも見守るほどの勢いで、じゃれ合っていました。

アクアリウムには、きれいな赤と青の魚がいました。
赤が金魚なら、青は金青?
カタカナの名前がついていましたが、忘れちゃいました。
 

一匹ずつ、ゆらゆらと泳いでいます。
さっきの子猫と子犬の後だと、大人のカップルのように落ち着いて見えました。
子供は紫色になるのかな?黄色でもいいなあ。
 
犬も猫も魚も好きー。鳥が一番好きだけどー。
吉本ばななの『うたかた』のヒロイン名、鳥海人魚っていいなあ、と思います。
さあ、ゆっくり普通の日々に戻っていきましょう。

 
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お花見散歩と青年2人
3月最終日の今日は暖かい気候で、桜も一気に花開きました。
ニュースで「満開です」と言っていたので、観に行こうと支度をしていると、「各地の桜開花状況は、人の目視で決めるもので、だいたい8割咲いていたら満開だと言います」と言っていました。
もしもーし、8分咲きと満開って違いませんー?

電車に乗って、元住吉駅へ。
高架にある改札を出たところの解放感が、好きです。

東急の車両基地かあるので、鉄っちゃんが好きなスポットでしょう。
東横線の上りと下りと目黒線が通っていきます。

ふと線路の脇の建物に目をやると、なんだか変わったつくりのものが・・・。
屋根がネコになっていたり、金のしゃちほこがついていたり。
少し下にある緑のオウムも気になりました。
下はブレーメン通り商店街なので、動物だらけなのかも!?

エスカレーターで下がる時、私の前の人がグーグルマップを調べていました。
ジーンズに白いパーカーというラフな格好。
お友達の家に遊びに行くんでしょうか。
でも、スーツケースとスーツバッグを持っています。
今からお花見の会場に集合するのかな?
スーツケースの中には、一芸用のグッズが入っているとか?

下に降りると、その人は前にいた男性の連れだと分かりました。
そちらの男性はビシッとしたスーツ姿で、二人の恰好はまったく合いませんが、スーツケースを持っているのは一緒。年齢も同じくらいでした。

(4月から一緒に住むのかな。友達かな、芸人同士かな?もしや恋人?)
二人とも初めての場所らしく、一人はスマホ、一人は地図の紙を片手に、ガラガラ音を立ててスーツケースを引いていきました。
 

この辺りは「かながわ花の名所100選」に選ばれた場所。
私は、歩きお花見を始めます。
平日は町全体がのんびりしています。
ああ、春になったのね。
から揚げ食べ放題、90円!!

道を曲がると、前方に先ほどの二人組。
わあ、また会った。
駅から10分ほど離れた住宅街まで来ており、彼らは立ち止まって地図を確認しています。
道に迷っているのかな。
まあ、文明の利器を持っているから、問題ないでしょう。

さらに公園から川沿いに移動中に、またもや二人組の姿を見かけました。
ぐるぐる、迷ってるの?
いいえ、そうではありません。
彼らはまっすぐ道を歩いています。
私が桜を探して、フラフラ歩き回っているのです。
つまり、何かの時にきちんと説明しないと、アヤシイ人物扱いされるのは私の方!
彼らはちょうど、電気メーカーの大きな独身寮に入っていくところでした。
 

なるほど、新入社員が4月からの住処を探していたんですね。
明日は入社式だー!

桜が咲く川沿いの細道をパトカーがやってきました。
子供を含む歩行者数名が道をあけて待っていると、通りすがりに助手席のおまわりさんが、男の子に向かって笑顔で手を振っていきました。
やさし〜い。男の子、メロメロ。そばにいた私たちも、だいたいメロメロ。
1年に一度、電車に乗ってこの辺りの桜を見にやってきます。
なぜかというと、小学生の頃、この辺りに住んでいた、なつかしい界隈だからです。
今年も、母校が機動隊に守られていることを確認して帰りました。
 

もう一度くらい、満開の頃にまた行けたらいいなあ。
 
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タヌキとカタツムリと太郎の愛は
家からちょっと足を延ばしたところにある生田緑地に、時々出かけます。
ここは自然豊かな場所で、四季折々の景色を楽しめます。
この写真を撮ったのは、まだ2月のこと。
メタセコイアの林を下から見上げたところです。
葉が落ちた冬枯れの頃ですが、それはそれで、趣がある光景が見られます。
 
 
バレンタインデー時期だったので、ビジターセンターでは、動物の求愛について紹介していました。
その中で気になったのが、タヌキとカタツムリ。

「オシドリ夫婦」という言葉がありますが、実際にはオシドリはオシドリ夫婦じゃありませんでした。
(ややこしや〜)
本当のオシドリ夫婦なのは、なんとタヌキなんだそうです。
知らなかったわ〜!そのいちずな純愛、人間も見習わないとね!
 

また、カタツムリは、オスメスがないんだそう。
出会った者同士でカップルになるんだそうです。
これも知りませんでした。カップルになったらどっちが卵を産むとかで、揉めないのかしら。
う〜ん、フリーダム。
 

動物の世界にもいろいろな愛があるんですね。
ダバダバダ、ダバダバダ・・・♪
そうしたロマンチックな気持ちは、下のポスターを見たらどこかへ吹き飛んでしまいました。
 

緑地内にある岡本太郎美術館・プラネタリウム・日本民家園の3種類のポスターが貼られていました。
でもどうしても、一番上のポスターにばっかり目が行ってしまいます。パワフル〜。
「全部、太郎に聞け。」はは〜!

美術館の前には、彼の名言を子供たちが手描きしたランタンが飾られていました。
その中で一番気に入ったのが、この言葉。
 
愛してる。
好き。
何かしてあげたい。
それだけでじゅうぶんじゃないの。

突き抜けちゃってるアーティストだと思っていたけれど、いいこと言うじゃない、太郎!
草木は枯れていても、いろんな愛に触れられた、2月の生田緑地でした。
 
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宇宙アサガオ7代目
今年の5月に、プラネターリアム銀河座の館長さんから譲り受けた、宇宙アサガオの種。
山崎直子宇宙飛行士が、2010年4月のスペースシャトル・ディスカバリー号乗船時に持って行ったものの子孫です。
館長さんはJAXAから4粒いただいて育てていき、これが6代目になるそうです。


初代は山崎宇宙飛行士と共に宇宙に15日間滞在し、地球を238周したのだそう。
無重力空間を体験した、貴重な種を譲り受けて、感激しました。
これはぜひとも、きちんと育て上げなくちゃ。

ただ、普通のアサガオとは違って、育てるのはとても大変でした。
まずは芽が出ずに延々やきもきし、ようやく出たと思ったら、次は花が咲かずにもんもんし。
長い宇宙旅行で、どうやらヘンクツになってしまった初代。
子孫はその気難しさをしっかりと受け継いでいるようです。
半分あきらめながらも、それでもめげずに水と栄養と愛情を注ぎ続けていたら、全てに長い時間をかけて、芽を出し、花を咲かせたアサガオ。
以前ブログに書いた通りです。 →「咲いた咲いた」

花が咲いたら、その次は種…と考えたいところですが、もうこの花に期待しないことに慣れていたので、先のことは考えずに水やりを続けていました。

そうしたら、花を落としたところがいつしか膨らみ、種となっていました。
つるが茶色く枯れたのを見計らって、丸く膨らんだ種房から種を取ったのが先週のこと。

収穫って、こんなに楽しいものなんですね。
知らぬ間に「フンフン♪」と鼻歌を口ずさんでいたほどでした。

人々が秋に収穫祭や感謝祭といった秋祭りを行いたくなるのが、すごくよくわかる気がします。
苦労が実を結んだことが、とにかく嬉しいんです。
摘み取った種を、これまたフンフン♪と数えてみたら、いただいた10粒ほどの種が、300粒くらいになっていました。

リカ、感激〜!!
とにかくすべてにスローなアサガオだったので、種が採れた時にはもう12月に入っていましたが、速さは関係なく、とにかくきちんとサイクルを全うできればいいのです。

今、私の手の中には、7代目の粒が眠っています。
これを少しずつ、周りの人たちに分けていきたいと思っています。
とっても夢があることだから、つなげていきたいの!
かなり手を焼きますけどね…フフフ(暗い笑い)。
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星よりチャーシュー
一昨日は中秋の名月、そして昨日はスーパームーンと、月の輝く夜が続いていますね。
河原では、何人もの人が天体望遠鏡を据えて、観測していました。

月が煌々と明るいと、夜も照らし出されます。
日本人は月が好き。
満月を見るとみんな、普段より幸せな気持ちになって、静かで平和な夜を過ごしているんだろうなあと思います。

いい気候だったので、私もしばらくベランダでお月見しました。
きれいに見えていても、写真にとるとぼやけていたりします。
雲が通ると、丸さが崩れてしまうんですね。

雲の切れ間から真ん丸の月が顔を出すと、それはもうプラネットパワー。
「2001年宇宙の旅」が頭の中で響きわたります。

カメラと言えないiPodで撮るよりは、実際に見る方がずっときれい。
美しい月の画像は、いい腕とカメラをお持ちの方におまかせすることにして、この前行ったプラネタリウムでの話をしようと思います。
・  ・  ・  ・  ・

その時は、月や金星に次ぐ明るい星として、木星の話をしていました。
「地球の公転周期は365日ですが、外側にある木星はもっと長くて、4330日です」
ほー、木星は12年くらいかけて、太陽の周りを一周するのねー。

難しい内容だと子供がざわざわしてくるので、飽きないように、解説員は「木星は、なにか食べ物に似ていませんか?何を思い出す?」と質問しました。

「クッキー」「キャンディー」「サラダせんべい」と、暗がりの中からかわいらしい声が上がります。
「そうですね」「そうですね」と、答えていく解説員。

そんな時、私の隣に座っている男の子のひそひそ声が聞こえてきました。
「父さん、あれ白いチャーシューに見えない?チャーシューだよ、チャーシュー!」

木星をして、チャーシューを連想するとは斬新な!
驚いて、天上の木星写真を凝視します。
いや、どうでしょうね、うーん?

すると、少年の父親の小声も聞こえました。
「おお、そうだな〜。これ終わったらラーメン食べるか」
「うん!」

お父さんも、チャーシューなんだー!
ほかとは異彩を放つ意見を聞いて、暗がりをいいことに、思う存分ニヤニヤしました。

なんて似たもの親子なの。
きっとこの二人、この後はずっと(ラーメン食べたい)と思いながら、星空を見ていたことでしょう。
天体の話は、いまいち頭に入らなかったかもしれませんが、親子の絆はチャーシューで深まっただろうと思いました。
そして私も、木星がチャーシューに見えてきた〜!ぎゃー、天高く馬肥ゆる秋〜!
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下を見ていると
ずっと天候不順でしたが、連休に合わせたかのように、関東は晴れ上がっていますね。
10日ほど前になりますが、台風がやってきた9月9日の話です。
何日も雨が続いている時でした。

朝、電車に乗って、ドアの横に立つと、床にこんな落とし物がありました。
これは、靴の底ですね・・・。
ラッシュ時間は、足元なんて見えないくらいにギュウギュウ詰めになるので、その時に残されたのでしょう。
すでに車両内はすいているため、この靴底がやけに存在感を放っていました。


電車を降りて、道を歩き始めると、またもや靴底発見。
ここにも?
しかも、外なので、特に混んでいる場所でもありません。
なぜ、外れたことに気づかないのー?

私も、旅先で歩きすぎて、靴底がペロンと剥がれたことは何度もありますが、取れる時にはけっこう衝撃があり、底がない靴ではたちまち歩けなくなります。
謎だわ〜。
それぞれの靴底の主は、今頃どうしているんでしょう。

これまでにも時々置き去りにされた靴底を見たことはありますが、一番びっくりしたのは、関内駅の階段に逆さに置かれていた、ピンヒールのヒール部分でした!


友人宅に遊びに行った時、マンションの別の家の前に、靴がきちんと並べられていました。
(あそこのうちでもお友達を呼んでいるのね)と見ていると、友人が「靴の陰干ししてるね」と言いました。
「友達たくさん呼んで、玄関に靴が置ききれないから外に置いてるのかと思った」と言ったら、「それほど大勢が入る広さじゃないよー」と笑われました。
「それに、休日に黒い革靴はいて、友達の家にホームパーティしにいくー?」
「ごもっともです・・・」
友人宅から帰る時には、もう靴はありませんでした。
陰干し終了でしょう。

床のほうで見つけるのは、靴や靴底ばかりではありません。
歯医者さんの前でバッタに会いました。
わー、大きい!

 
トノサマバッタかと思いましたが、後で調べたら、ショウリョウ(精霊)バッタでした。
トノサマよりもこちらの方をよく見かけます。日本で一番大きいバッタなんですね。
 

 
堂々としており、微動だにしないため、後ろから横から激写をし、アップで撮り、しばししゃがんで眺めました。
 

 

入り口正面にいたため、歯をおさえて駆け込んでくる人に踏まれないように移動してもらおうと尾っぽをタッチしたら、羽をバッと開いて、大きく弧を描いて飛んでいきました。
雨の時にはついうつむきがちになりますが、下を見ていても、結構楽しいことはあるものです。
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咲いた咲いた
先日ちょっと書いた、私のささやか(だけど真剣)な悩み。
「アサガオの花が咲かないわ〜、なぜかしら〜?」

この夏、ずっと気がかりだったことです。
アサガオといえば、小学生の夏休みの観察実験で育てるもの。
普通は、水やりをしていれば、問題なく育って花が咲くものですよね。

それが、咲かない!
どうして〜?
自分の園芸スキルは小学生以下なのかと、落ち込みたくなりますが、実はこのアサガオは、ちょっと特殊なものでした。

宇宙飛行士の山崎直子さんが、以前宇宙へ持っていったアサガオの子孫なんです。
スペースシャトル・ディスカバリー号で宇宙に飛び立ったアサガオは、何光年もの彼方への非日常体験により、ずい分気難しくなってしまったようで、そのDNAを引き継ぐ子孫も、育て方が難しいものになっていました。

プラネタリウムの館長から種を譲ってもらった時に、その辺りの話は聞いていましたが、(アサガオだし、育つはず)と、のんきに構えていました。
ところが、なかなか芽が出てこないので、やきもきし、ようやく発芽し育ってきたと思ったら、次には全然花が咲かずに気をもませる・・・
まったく手のかかるアサガオです。

画像真ん中の芽は、発芽してもうまく育たずに枯れてしまい、軽く落ち込みました。
でもやっぱりロマンがあるから、なんとか育てて、次につないでいきたいもの。
今年の猛暑の中、旅行で家を空けることもあったため、ちゃんと育ってくれるか、心配でたまりませんでした。

毎朝起きると、水やりがてらプランターを観察しましたが、つるが伸びて葉が茂る一方で、花の咲く気配はありません。
一緒に種を譲り受けた友人や、私のもらった種を半分こした母も、「ちっとも咲かないわ」「もう観葉植物化してるよ」と、それぞれに悩まされているようでした。

そのうちに母からメールが届きました。
「アサガオが咲いたわよ!」
きれいに開いた画像つきです。
「わあ、いいなあ〜」

我が家の方は、さっぱりで、つぼみすらありません。
(水配分かな。栄養量かな)と、あれこれ試しましたが、変化も見えません。
母に「植物も、当たり前のように育って咲くわけではないし、考えても原因がわからないことがあるから、あまり考えすぎない方がいいわよ」と言われて、思いつめすぎないことにしました。
もう、緑のカーテンとして生い茂ってくれるだけでもいいかなと。

そうしたら、土曜日の朝のこと。
週末だからと夜更かしをして、昼近くなって起きてみると、なにやらベランダが華やかです。
アサガオの花が咲いていました!


咲いた咲いた、アサガオ咲いた!
わあ、とうとう。感激しました。
花を咲かせることを忘れているのかと思っていましたが、遅咲きながらもきちんと開花してくれてほっと一息。

見ると、早々としぼんでいるつぼみもありました。
アサガオという名の通り、朝一番に咲いたものは、もう閉じてしまったんですね。
 

 
さらに、ほどけそうなつぼみもありました。
これは明日の朝に咲きそう。
日曜日でしたが、早起きしてベランダをのぞくと、またもやいくつものピンクの花が咲いていました。
ああ、悩みも苦労も、報われるわ〜。

さっそく母に報告します。
友人のところも咲いたそうで、(これで、種をまいたみんなのアサガオが咲いたのね)と安心しました。
アサガオは、何度も育てたことがありますが、こんなにてこずったアサガオは、初めてです。

花開いたのは大きなハイライトですが、まだその次のステージが残っています。
種です。
ちゃんととれるかしら〜?
これも、あとになってみないとわかりません。

日本より、世界より、地球より、はるかな悠久の時の流れの中で育っているだろうアサガオ。
おそらくこれからもまだ、時間がかかることでしょう。
宇宙にいる気分で、のんびり見守っていかないと。
 

隣のプランターのフウセンカズラは、いい感じで実りの時を迎えています。
遠い宇宙よりも、お隣さんを見習ってほしいところですが。
悩んだり困ったり、翻弄されても、緑と花の日々はやっぱりいいものです。
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カカー・ギャラクシィ
今日は七夕。残念ながら、あいにくの雨です。
子供の頃から、檻姫さまと彦星様の悲しい恋の話は知っていて、(七夕の夜が晴れますように)と願っていました。
でも、この日が晴れることはめったにありません。
いつも雨か、どんよりした曇り空で、星空はなかなか見られません。
だって日本は梅雨真っ只中。どうしたって雨の確率は高いから、仕方がないですよね。
旧暦でお祝いすればいいのに。

それがますますかわいそうに思われて、やっぱり今でも7月7日が近づくと、用が無くても天気が気になります。
七夕の話が聞けることを期待して、7月一週目の休日、プラネタリウムに行きました。

今月のテーマは、「織姫星と天の北極」。
あれ?と引っ掛かります。
何かが足りないような…あっ、彦星の名前がない。

織姫と彦星は、いつでもペアで出てくるものかと思いましたが、夜空では違いました。
織姫星はこと座のベガ、彦星はわし座のアルタイル。ベガはアルタイルよりも等級が高く、つまり輝いています。

これは夜空の写真。ピンクがベガ(織姫星)で、青がアルタイル(彦星)。黄色がはくちょう座のデネブで、この2つが夏の大三角形です。
たしかに、よーく見てみると、織姫星の方が彦星より輝いていますね。
 

子供にも分かるように、やさしい言葉で星座の解説をしてくれていた女性の解説員が、二つの星の明るさが違うと説明したあとで、おもむろに
「子供のみなさーん、"かかあ天下"って知っていますかー?」
と言いました。

ええっ?今何とおっしゃいました?
びっくりして、暗がりの中で目を丸くします。

突然のことで、子供たちはよくわからなかったのでしょう。反応はありませんでしたが、解説員は続けて、
「今は知らなくてもいいですよー」と言いました。
さすがに堪えきれずに、こっそり吹きだしました。

解説員さんは、織姫の方が彦星よりも明るい星→織姫の方が彦星よりもパワフル→かかあ天下だ、と言いたかったんでしょう。
宇宙ですから、天下ではなく天上の話ですね。
つまり、"かかあ銀河"なのです。カカー・ギャラクシィですよ!かないませんね。

友人たちとの食事会でこの話をしたら「なんてことを言うんだー」「宇宙規模はやめてくれ〜」「勝ち目ないじゃないか〜」と、ダメージを受けた地上の彦星たちから、悲痛な声が上がりました。
我が家の銀河母は「その解説員さん、日頃のうっぷんを晴らしたのかもしれないわね。」と言いました。
どんなうっぷん・・・?^^;

まあ、キラキラ光り輝いている彼女がいるのは、彼にしたって自慢でしょう。
彼氏の方が輝いていたら、彼女の立場がないですしね。
そう考えたら、織姫と彦星はぴったりの組み合わせなのかもしれませんね。
さすがは夜空の永遠の恋人。
それにしたって、かかあ銀河とは壮大な話です。母は強くて偉大なり。

この時の解説員は、ほかにも「夏の夜空にはおじさん密集地帯がある」など、意表を突くおもしろい説明をしてくれる人でした。ひそかな大人のファンが多そう。
パンチのきいた星空案内をしてもらって迎えた今年の七夕です。

ちなみに、今日の夜晴れていたら、翼を伸ばして恋人たちの橋渡しをしてくれるカササギって、こんな鳥。
今でこそ、ロッシーニや春樹が連想されますが、もともとカササギという鳥のことは、七夕のエピソードから知りました。
 

シロサギみたいな姿だろうと思っていたら、全然違いました。
とってもきれいな鳥ですね。飛んでいる姿を見てみたいです。
雨では飛べない鳥じゃなく、イルカやカメに乗って天の川を渡ったら、雨でも大丈夫そうなのに。
というか、彦星は牛飼いなんだから、水牛に乗って行けばいいのに。
あれ、そもそも銀河では雨は降らないんじゃないの。

いえいえ、そんな野暮なことを言っちゃいけませんね。
会いたくても会えないというもどかしさと切なさが、七夕の醍醐味ですからね。
そんなことを考えながら、今年の七夕の夜は過ぎていきます。

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→ アートレビュー 7月の一般投影「織姫星と天の北極」
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