これはなんの絵?

まずはこの絵を見てみてください。
なんの絵だと思いますか?

 

荒波の中に漂う、櫂を無くした一艘の小船。
ひときわ大きな黄色い波に、今にも飲まれようとしているところです。

いったい何を意味していると思いますか?

 

この絵のタイトルは、「Trump Wave」といいます。
もうおわかりでしょう。
トランプ米大統領が引き起こす大波に翻弄される人々を風刺したものです。

 

 

リチャード・アレン氏の描いたこの作品は、今年のヴィクトリア&アルバート美術館(イギリス)のイラストレーション賞を取りました。

 

さて、この絵を見て、さらになにか思い出すものはありませんか?

 

 

そう、これは葛飾北斎の『神奈川沖浪裏』をベースにしているんですね。
かつて西欧にジャポニスムの流れを引き起こした北斎画が、今でもアーティストのインスピレーションの元になっているとわかる作品です。

『北斎とジャポニスム』展を観たのち、北斎が海外の芸術家に与えた影響の大きさについて調べていたら、この受賞作品のことを知りました。

 

既にご存じの方もいるとは思いますが、この絵のことは、もっと日本で話題になってもよさそうですね!

知れば知るほど、北斎が「世界に影響を与えた日本人」だということは間違いないんだなあと思います。

 

それにしてもこの受賞作品・・・発想がユニークで的確ですね。

過去と現在、歴史と国際情勢の融合!

 

西洋美術館で開催中の『北斎とジャポニスム』展でも、『神奈川沖浪裏』は大きく取り上げられています。

かなり見がいがある展覧会ですよ。

この秋、浮世絵と印象派好きの方に、お勧めです。

レビュー(アートリコ)
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運慶展と怖い絵展

休日に、上野の東京国立博物館で開催中の『運慶展』に行ってきました。
とても人気と聞いて、張り切って美術館の開館前に向かいます。
敷地内に入る時と、建物内に入る時の2回、行列に並びましたが、さほど待たなかったので、ストレスにはなりませんでした。

 

 

運慶展、すごーくよかったですよ〜。パワフルでした。
感想はこちら⇒(アートリコ)興福寺中金堂再建記念特別展「運慶」

 

行き帰りに、上野の森美術館の前を通ったら、こちらもすごい人!
『怖い絵展』を開催中です。

 

 

人の列が外の道にまであふれています。
チケット売り場に長蛇の列。入館するにも長蛇の列。
出口そばのミュージアムショップにも人がたくさん。
東京国立博物館より小さな敷地ですが、もしかすると運慶展より混んでいるのかも・・・。

 

中野京子氏の『怖い絵』という本が人気で、シリーズ化したことから、実際に展覧会にもなったのでしょう。
夏に兵庫を訪れた時にも、あちこちにポスターが貼ってあり、人気のほどがうかがえました。

 

 

『運慶展』は観る人を選ばない王道路線ですが、『怖い絵展』は趣味に走っていてマニアック。
それでも大勢の人々が、雨の中傘をさしてじっと順番を待っています。
まさに“怖いもの見たさ”。みんな刺激を求めているんですね〜。

 

でも私は(ヒーこわい!)とチキンハート全開で、急ぎ足で前を通り過ぎました。
書店でこの関連本が平積みされていても、手に取れません。
見ないようにしていても、本の表紙でどんな絵が紹介されているかわかってしまうし。。。ヒー!

 

 

今回、美術館の壁にかかった巨大なポスターに、展示中の怖い絵がいくつも載っていました。
ぎゃー、あんな絵やこんな絵も来ているのね!
ポスターレベルで逃げ腰の私。
英国ナショナル・ギャラリーから『レディ・ジェーン・グレイの処刑』(左下の絵)が初来日したのはすごいことですが、十代の頃に画集の解説を読んでしまって以来、この一見ロマンチックな絵を見るとゾーッとして、心拍数が倍速になるというトラウマ状態になっています!

 

とはいえ美しい作品ですし、ほかも名画揃いですので、ロマンチックじゃなくてサスペンスでドキドキしたい人にお勧めです。
って観ていない私が言うのも変ですけれどね!

 

『運慶展』は11月26日、『怖い絵展』は12月7日まで開催中でーす。

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真珠の首飾りの少女トート

先日、散歩中に、私の少し前を歩く女性のトートバッグに目が吸い寄せられました。
このイラスト、なにかを思い出すわ。
ええと、どこで見たんだっけ。
そうそう、フェルメールの『真珠の首飾りの少女』!

 

 

気づいてみればまさにその絵をベースとしたイラストですが、そう思わなければ気づかないほど、かなりゆるい仕上がりになっています。

うーん、世界的名画をここまでイラスト化するなんて。
これって著作権的にオッケーなんでしょうか?

 

絵の下には「WANTED」の文字。
稀代の美女が指名手配人物になっちゃった。
全て手書きで、直線も曲がっています。
デフォルメされ、パロディ化されたフェルメールの少女。

作っちゃって大丈夫?と、見たこちらの方がドキドキします。


それでもこの「気づいた人にだけわかる」的なところが気になりました。
なかなかセンスいいし、どこで売っているんだろう。
検索してわかるかな?

 

ダメモトで調べてみたら、引っかかりました。

これはNHK番組『びじゅチューン!』で商品化したバッグのようです。

まあ天下のNHKなら、著作権問題もクリアしているのでしょう。

ほかにも、番組特製のトートバッグがありました。


説明がないので、図柄から判断するしかないのですが、これもパッとわかります。

 


これは『鳥獣戯画』でしょうね。しっぽを抱えた狐さん、見ましたもん。

動物たちが相撲ではなく的当てをして遊んでいます。

その様子は狩人そのもの!

 


こちらはボッティチェリの 『ヴィーナスの誕生』ですね。
ヴィーナス、JK化。

 

 

これはちょっと悩みました。なにこれ〜?
謎のセクシーポーズを取っているのは、おそらく俵屋宗達の『風神雷神』でしょうね。


この番組、あるのは知っていましたが、5分間なので観たことがありません。
公式サイトを見てみたところ、放送予定欄に「ムンクの叫びラーメン」とありました。
どんなラーメン?叫んじゃうほどおいしいの?まずいの?

これは観てみなくてはと思ったら、すでに歌がYouTubeに載っていました。


JASRACがこわいので、詳しくは書けませんが、岩海苔がフィヨルドらしいですよ。
気になる人は調べてみてくださいね〜。
 

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幸せな母子像
今日のお昼に、メール着信音が鳴りました。
開けてみると、友人からの「産まれました」という出産報告メールでした。

その友人とは、先日ホテルオークラの美術展で、一年ぶりに会いました。
絵を観たその足で旅に出ようとしていた私は、心そぞろに彼に夏休みの予定を尋ね、そこで奥さんがもうすぐ出産だということを教えてもらったのです。
それは旅行どころじゃないですね。
ステキなニュースに嬉しくなって、「赤ちゃんが生まれたら、ぜひ教えて下さいね」とお願いしました。
彼も「わかりました」と答えてくれました。

予定日が8月末と聞いていたので、月末には(赤ちゃんはどうかしら〜)と思いながら、(実際に生まれたら忙しいだろうから、一段落したらSNSなどにアップされるかな)と思っていました。

そうしたら、連絡をいただけたのです。
直にメールで。
そういえば、この人は奥ゆかしくて、SNSでプライベートを告知するタイプではありませんでした。

嬉しい知らせにハッピーになり、ケータイメールをもらったことにも感激しました。

彼とは数年前からの知り合いですが、会うのは年に一度ほど。
会話でお分かりの通り、敬語を使い合う仲です。
気のおけない友達とは、ちょっと違います。

こちらから振らない限りは、プライベートの話はしない人で、(あまり聞いても詮索しているみたいだし)と、会った時もそれほど立ち入った話題はしません。

でもこの人は、とても誠実な人なんです。
我が子の誕生という、人生の大きな節目を迎えた時にも、家族でも大親友でもない私と交わした約束をきちんと守ってくれたことに、感動しました。

誠実な人には、誠実に。
ハンムラビ王も言っています。(そうだっけ?)

彼との繋がりは、アート。
美術鑑賞が趣味の人なので(おめでとうメールに、私が好きな母子像の画像を付けて送ろう)と思いつきました。

我ながらいいアイデアだと思いましたが、じゃあなんの絵にしようと考えると、悲しいくらいに思いつきません。

どうしても、キリスト教の聖母子像ばかり出てきますが、なんかもっと人間的な温かいのがいいのよ〜。
ルノワールかピカソあたりにありそうですが、あんまり裸婦裸婦しているのもちょっと違うし・・・。

幸せそうな母子像の絵は、これまでたくさん目にしてきたはずなのに、いざというと思いつかないものですね。

さしあたって選んだのは、ベルト・モリゾの「ゆりかご」。
女性が描いたものらしく、静かな愛情が感じられますが、私がもっと送りたかったのは、もうちょっと感情がストレートな、お母さんが赤ちゃんをぎゅっと抱きかかえてる感じの・・・ああ、思い出せない〜。

逆に私にとって一番胸に刺さる悲しげな母子像はと聞かれたら、すぐに答えられます。
ミケランジェロのピエタ像です。
ヴァチカンで実際に見て、母親マリアの嘆きに、深く心えぐられました。
宗教彫刻ですが、母子ともにとても人間的。悲しみは喜びよりもダイレクトに伝わります。
息子イエスはもうヒゲを生やしたいい大人ですが、いくつになっても聖母子像なんですね。

ちなみに、好きな母子彫刻は、横浜馬車道の「太陽の母子像」(本郷新作)。
いつ見ても、幸せそうな温かさあふれる親子です。
画像は車道側から撮ったもの。
同作は、札幌や小樽にもあるそうです。

Merionさん、改めて、赤ちゃん誕生おめでとうございます。
「ゆりかご」と「太陽の母子像」を、御祝いのメッセージとともに挙げさせていただきまーす。
ばくぜんと心に描いている母子像絵画を見つけ出したら、あらためてお祝いするので、気長に待ってて下さいね。
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見えないひつじ

先日、池袋の東京芸術劇場に行った時のこと。
中央が地下からの吹き抜けになっており、下をのぞけるようになっています。
通りすがりに目を向けると、そこには大勢の人々。
その真ん中には、正方形の芝生のようなスペース。
いったいこれから、何が始まるんでしょう?
みんなは、何を待っているんでしょう?

ペットを遊ばせるスペースかと思いますが、誰も動物連れではないし、ここまで人も集まらなさそう。
上からではそれ以上のことはわからず、気になりましたが、待ち合わせの時間が近づいていたため、後ろ髪をひかれる思いでその場を離れました。

それからるなパティの2人と、スタジオレッスン。
終了後、また同じ場所を通ります。
どうなったかなと覗き込んでみると、もう人だかりはなくなっていました。
2人も「何見てるの?」と下を見下ろします。
「さっき来るときに、人が大勢あの周りに座っていたんだけど、なんだったのかなと思って」
3人で「うーん」と考えていると、パティちゃんが
「わかった!ヤギが来たんだよ!」と言いました。
「だってほら、芝生の上になんか落し物が見えるもの」

落し物・・・かどうかは、上からはちょっとわからないし、あんまり凝視したくありませんが、たしかに何かがあるような。
でも、一応ここは劇場内。そういうことするかしらー?
しかも、大勢が見守っているところで?
落し物があったとしても、すぐキレイにして、それだけ残していなくなることはないのでは?

いろいろ腑に落ちない点はありますが、とりあえず「ヤギがいた」ということにして、その場を離れました。

あとで、芸術劇場のサイトを調べてみたら、劇団コープス「ひつじ」と書かれていました。
お芝居が上演されたんですねー。

搭乗するのは、ひつじ飼いと、乳搾りされるひつじと、黒いひつじと、毛刈りをされるひつじと、おひつじと、オオカミ。(おひつじ?)
ひつじ、よりどりみどり。

落し物の謎は、結局解けないままですが、そこはうやむやにしておくのが一番かなって思います。
タイミングが合わずに、ひつじを観れずじまいだった、空っぽの場所。
『星の王子さま』で、飛行士が王子さまに(やけくそで)描いてあげた、ひつじの箱の話を思い出しました。

「おや! ねちゃったよ、このひつじ……」 
こうして、ぼくは、王子さまと知りあいになりました。

 

自分にだけ見える特別なひつじ。王子さまのように、心の中に大切に飼っていきたいですね。
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エヴァとヴィヴィアン
昨日は、旧友AちゃんBちゃんと3人で会いました。
Aちゃんのバッグを見て、「あ、ヴィヴィアン・ウエストウッド!」と気づいた私。
「これって、なんだっけ、あの人が好きだっていって、有名になったブランドよね」と、Bちゃんが言うのを聞いて、
「あ、『NANA』の矢沢あいね!」と言いました。
「作品にたくさん出てくるもん」とつけ加えましたが、友人からの同意はありません。

あれ?と思ったら、「ううん。ええとね、小保方さん!」と言いました。
そちらですか〜。
Bちゃんは、たしかに時事ネタに強い(?)主婦ですが、かけらも気付かずに漫画ネタを挙げた自分って、自覚している以上にオタクなんじゃないかと真剣に考えたひと時でした。

Aちゃんは、かなりディープなエヴァファン。
3人共通の友人のお兄さんが、東京芸大を出て漫画家カサハラテツロー氏として活躍していること、そして来月中旬からのセブンイレブン『ヱヴァンゲリヲン新劇場版』一番くじのS賞ポスターを手掛けたことを話したら、興味津々で聞いてくれました。
Bちゃんは話題的に大丈夫かしら〜と思ったら、アニメ化された代表作『RIDEBACK』をさっそくチェックしていました。

初めて『RIDEBACK』のメカのイラストを見た時に、「これはエヴァですか?」とテツローさんご本人に聞いてしまった私。
アーティストに、なんという失礼なことを…
ダメよ〜、ダメダメ!
ちゃんと見れば似ていないのに、ものを知らないとは、おそろしいことです。
でも、テツローさんは機嫌を損ねずに、「猫背だし、腕の造形が似てますね、ハハ」と笑ってくれました。
ああ、大人の対応だわ。

メカ系にはとんと弱くて、まだまだオタク度が足りないようです。
あれ、なんだか話が矛盾してきましたね?まあいっか(笑)
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一枚の絵との邂逅
ここのところ、いつになく(?)アウトドアな日々を過ごしており、その反動で、すっかり本から遠ざかっています。
なにか経験を積むたびに思うのは「事実は小説よりも奇なり」という言葉。
物語の疑似体験よりも、どうしたって、自分の実体験の方が大きく響くものです。

そろそろ秋も近づいてきたし、読書を再開したいところですが、本だけでなく、ちらほらとやりそびれてしまったことがあることに、気がつき始めています。
たとえば、行こうと思っていながら終わってしまった美術展とか。
チケットを発見して、(あー、行くつもりだったのに!)と残念に思うことがしばしばです。

行きそびれてしまった何枚ものチケットの中で、一番「あ”−!」だったのが、これ。
アンリ・ル・シダネル展です。(セイロンティーは、たまたまそばにあったお土産で、特に意味ナシです)


名前を聞いても、(はい?)とわからない人の方が多いでしょう。
私もわかりませんでした。日本でめての回顧展だそうです。

でも、このチケットを目にした時に、ハッと気付きました。
「これ、大原美術館の所蔵作品ですよね?」

美術に造詣が深い方から頂いた券ですが、その人も「へえ?」とよくわからないようでした。
でも、私ははっきりと確信していました。
なぜかというと、自分がとても気に入った絵だったからです。

大原美術館に行ったのは、高校の修学旅行の時。
たくさんのコレクションに圧倒されましたが、その中でも、この絵とギュスターヴ・モローの「雅歌」が忘れられずに、深く胸に刻まれました。
暗くなりゆく薄暮の静けさを、点描で淡く丁寧に表現した一枚。
モローはほかの作品も好きですが、この絵は、作家の名前もマイナーで結局覚えられず、それからすっかり忘れていたのです。


思い出すものですね〜。
まさしくこの絵は、大原美術館所蔵の『夕暮の小卓〔ヌムール〕』(1921年)という作品でした。

ピチピチのセブンティーンの頃、この絵の前に立って心動かされ、同じグループの友達に「私、この絵が好き」と言ったら、
「あの椅子にDavid Bowieと向かい合わせで座りたいとか、考えてるんでしょ〜、このこのっ」と言われました。
そんな、自分に引き寄せた生々しいこと(?)はまるで考えていませんでしたが、それもいいなと思ったので(ボウイのファン)、
「キャ〜ッ!もう、やだぁ〜っ♪」と照れて小突き合ったことを覚えています。
そんなやりとりまで、鮮明に記憶の底からよみがえってくるなんて。

おそらく私の心のかけらは、ずっとこの絵の中で、椅子に腰かけていたようです。

ちなみに今、同じことを言われたら、「うん!それいいね〜♪」と即答するでしょう。
ああ、あの時の恥じらいはどこに…。

そんなこんなで、実際には展覧会に足を運べなかったものの、このチケット1枚で、十分充実したひとときを満喫することができました。
もうこれからは、チケットは無駄にしないわ〜。
でもそう決心した先から、先週までだった『いのくまさん(猪熊弦一郎展)』チケットを発見して、またうなだれてみたり。
そろそろ、旅行の夏から芸術の秋へと、自分のチャンネルを移していきたいでーす!

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「まったか。」
江戸東京博物館で、開館20周年記念「二条城展」が開催中です。


上のちらしは、開催前から時おり目にしており、これが展覧会の公式デザインだと思っていました。
そうしたら先日、御茶ノ水駅のホームにこのポスターがでかでかと貼られていたので、びっくりしました。


「まったか。」
強烈なメッセージです。
左側の襖に、小さく「まってました。」と書かれてあるのが、控えめでちょっといい感じ。

狩野山楽または探幽作と言われる「松鷹図」を採り挙げているので、なんというか、コピーに隙がありません。
ううむ、やりおるな(笑)。

こんなに和のモチーフなのに、ギリシア神話で、ゼウス神が鷲に姿を変えて、美少年ガニュメデを誘拐したエピソードを思い起こしました。
ゼウスなら、さらいに来たのに、堂々と「待ったか。」と言いそうですから。

先日のフェルメール展のポスターよりも、ずっとシンプルでぐっと胸に来る、いいポスターだなと思いました。
ちょっと、松たか子のことも思い出しますけれどね。

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元気を取り戻そう!オフ会
被災者支援としてやることができて、元気がもりもり湧いてきたので、(体力つけなくちゃ!)と、久しぶりに外食することにしました。
参加したのは、いつもお世話になっている美術ブロガー・たけさんの「元気を取り戻そう!オフ」会です。
たけさんは、フェルメールの全作品をコンプリートしたという、素晴らしくも羨ましい方です。

普段足を運んでいた美術館・博物館が軒並み休館となったり、都心の飲食業から客足が離れ深刻なダメージを被っていることに心を痛めた彼が、企画してくれました。
本当は、Bunkamuraで開催中の「フェルメール展オフ」にしたかったそうですが、急なことだし、この際無礼講で!となったようです。

お店は、国立新美術館真横の豚組しゃぶ庵
ここのオーナーhitoshiさんが「頑張れ東北。
頑張れ日本。頑張れ飲食店。」を合言葉に、twitterで「#smileat」を立ち上げ、東北関東大震災・復興支援活動の一環として、有志の飲食店による草の根キャンペーン「ワンドリンクfor東北」を実施しています。

久しぶりの六本木ですが、とても静かで、まさにゴーストタウン。
そろそろ夜に差し掛かる夕暮れ時で、普段だったらネオンがキラキラとまばゆいところが、建物自体が闇に沈み、人通りもなくとても静かでした。
国立新美術館は、かろうじて開館はしていますが、4時で閉まるため、あの超近代的建築が真っ暗闇の中にあることに、少し怖さを感じました。

でも、店内に入ったら、参加者たちが和気あいあいとして、とても賑やか。
集まった人たちは、ほとんどがアート繋がりの人たちで、デザイナーやイラストレーター、美術解説員の人もいました。


最近は、美術を楽しむ心の余裕がなかったので、専門的な話題について行けるかしら?と心配しましたが、結局は普通の飲み会になっていたような(笑)。
女性陣で華やかなテーブルを見たのも、久しぶりです。
地震以来、自分も外食していなかったし、レストランで女子会をする人たちも、姿を消しているのでしょう。
誰に聞いても、「外食は地震の時以来」と言います。「計画停電が気になるから」とか「道草するのが怖くて、急いで帰っちゃうのよね」とか。
この年度末、送別会などでお店はかきいれ時のはずなのに、夜になるとどの店もかわいそうなくらい閑散としています。

でも昨晩は、みんなで食べて飲んで騒いで、愉快に過ごしました。
日本から、活気の火を失ってはいけません。とても明るくなれないよ、という気持ちもわかりますが、希望を持って前に進んでいかないと。
私はここのところ、仕事以外では極力人と会わないようにしてきたので、面と向かって誰かとおしゃべりをするのは本当に久しぶりでした。

始めは20名くらいの予定が、気が付いたら60名近くになっていたという話。
すごい人気です。
それだけ、みんなが元気を出せるきっかけを求めているのかも、と思いました。

今回は、会費にすでに義援金分が含まれていましたが、さらに日本赤十字募金箱も周って、めいめいにお金を入れていきます。
お店のオーナーも登場し、「今日の売り上げを寄付します」と言って、分厚い札束を入れたので、その男気に、みんなで大喝采しました。

アートと災害。全く違う次元のものですが、それでも人として、何か手を差し伸べたい、という気持ちは変わりません。
笑顔が減ってしまった今だからこそ、楽しく笑いながら募金ができるこの機会をありがたく思いました。

全ての動きが止まってしまったら、それこそ日本はおしまいです。
支えながら、動き続けていかなくては。
大勢の人たちとお話ができて、いい刺激を受けましたし、豚肉パワーもつきました!

明日は、いよいよテリーさん企画のブクブク交換会です。
メインテーマに加えて「被災地に絵本を送ろう」イベントが催されます。
私のお願いが、数日間のうちに具体化され、その速さには驚くばかり。
私も極力会場でお声がけさせていただきたいのですが、今まさに多忙な職種なため、参加できるか不明です。
ご参加の皆様、よろしくお願い致します。
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こうやくん、せんとくん、リサ&ガスパール
高野山カフェの開催期間中、内覧会以外の日にも行って参りました。
田中ひろみさんの「仏像講座」に申し込みをしていたのです。
場所は新丸ビル7Fのバー「来夢来人」。
店内には、ここのママ、ミッツ・マングローブさんの写真が飾られていました。
着物姿の田中さんに、テンションが上がります。

イラストレーターなので、もらった資料にはとても丁寧に仏像が描かれていました。
そして、雑学もたっぷり教えてもらいました。
不動明王の八童子など、普段は気にも留めないでいたし、8人もいるとは知りませんでした。
不動明王の両脇に立っているので、てっきり2人だと思っていましたが、あれはNEWSメンバーのように、交替していたんですね。
資料には一人一人の特徴が描かれており、区別がつくようになりました。

一番ツボだったのが、ブッダの舌は顔を覆うほど大きい、という話です。
そういえば、舌を見たことがありませんが、そんな巨大な舌を隠しているんですか。
それってどんな功徳があるんでしょう。単なる特徴?

cbmちゃんと参加したら、偶然がらちゃんも同じ講座に申し込みをしていて、会場で出会いました。
そのあと、内覧会でちら見しかできなかったこうやくんと再会できました!
今度はちゃんと、2ショットを撮ってもらいました。(お坊さんじゃありませんよ)


それから、私のリクエストで、3人で奈良まほろば館に向かいました。
途中の東京駅連絡通路には、リサ&ガスパールの着ぐるみがいて、これまたテンションが上がりました。
写真撮影チケットを持っている人が列を作っており、その合間にパチリ。
かわいいですねー。彼らは犬でもウサギでもないんですよね。
あれ、なんだっけ?妖精?それはムーミン?


まほろば館では、モエヤンが一日館長をして、平成伎楽団による仮面劇が行われるとのことでした。
開演時間を待っていたら、せんとくん登場!
生せんとくんを見たのは初めてです。
うーん、こうやくんよりははるかにリアル。
とても人懐こくて、カメラを出さずにいたら「撮って、撮って」と手振りで強要、いえ誘ってくれたので、(じ、じゃあ)と、2ショットを撮りました。
フリースっぽい手触り感が心地よくて、さわさわと背中を触ってしまいました。セクハラにならないといいけど(笑)!

平成伎楽団ってなんだろう?と思ったら、せんとくんファミリーだったんですね。
童子が二人登場し、うち一人は竜を頭に載せていました。
神戸のドラゴンボートを思い出しました。
童子とモエヤンは、結構激しく、リズミカルに踊ってくれました。


この日、私の友人の中でもかなりディープな、マニアレベルの物知りという点で共通しているcbmちゃんとがらちゃんを、お互いに紹介できて、お見合いおばさんのような妙な達成感を得られました。
二人とも、ジャンルは多少違いますが、私にはとても追いつかない、好きなものの極めっぷりが、似ています。これからもいろいろとご指導くだされ!

やけに着ぐるみと出会った、盛り沢山な楽しい一日でした。
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